ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■夫婦喧嘩はいつも深夜に。
嫁にメールボックスの中を覗かれ、
嫁が実家に帰ってしまってからしばらく、
「あの女とまだやりとりが続いていたのね」
という嫁のメモ書きを見つけた。
ある女性とのメールのやりとりがあったことが
たいそうショックで、それで実家に帰ってしまったらしい。
その人は嫁が勝手にしつこくマークしている人物であるが
僕は単なる日常的なやりとりしかしていないわけで…。
そんなモテる訳がない。
勝手に覗いて、断片的な情報だけで勝手に妄想して、
本当に嫁の一人相撲であることよ。
そう考えつつイライラしていたが
翌日の昼を過ぎても嫁は帰って来ず、
苛立ちは頂点に達した。
まさか本当に7億年ぐらい帰らない気なんじゃないだろうか。
上等である。
嫁が家を飛び出すなら僕だって飛び出してやる。
誰が待っててやるかコノヤロー。
そう勢いだけで飛び出した先は…
僕のお気に入りの友達、美少女Rちゃんがいる喫茶店。
紅茶のおいしい喫茶店♪、なのです!
ハローグッバイなのです!
かっしわばらよしえです!
コーヒーしか飲んだことないけど。
で、
「あれ、嫁ちゃんはどうしたの?」
僕の顔を見るなりRちゃんはそう尋ねた。
「いや、法事だか葬式だかで実家に帰ってるよ…」
咄嗟に嘘を返した。罪のない嫁の親族を殺してしまった。
嫁だけが出席して旦那はサ店でコーヒー啜ってていいなんて
どんな法事なんだか…。
そう考えていたらRちゃんと喋っていても顔は苦笑いになり、
啜ったコーヒーもいつもより3倍ぐらい苦かった。
Rちゃんはメイドのような可愛い制服に身を包んでいた。
Rちゃん自身はそれよりももっと可愛かった。
その分自分の情けなさがひしひしと身に染みて来たので
早々と喫茶店を後にした。
家に帰ると、嫁は戻っていた。
「ただいま」
「おかえり」
その後、沈黙。
この沈黙がいづれ破られて、
コーヒーより苦くて熱い
ドンパチの夜が始まるのだ。
たぶん。あと10分後ぐらいに。
みなさんおやすみなさい。
03月24日(月)
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