ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■後ろから切られ隊。
髪が伸びた。特に後ろのほう。
僕のうなじにはくせっ毛があり、
伸びると跳ね上がってしまって
非常にみっともない。

しかし、床屋に行っている暇がないし、家の近くの床屋の
おっさんはマッサージが拷問のように痛い。

「あっ。いや。やめて」

僕が女声になるぐらい悶絶しながら懇願しても

「んふふ」

と地獄の底から響いてくるような
低い声で笑うだけなので嫌なのだ。

「嫁、髪を切ってくれ。後ろだけでいいから」

「いいよ〜」

結局、嫁にやってもらうことにした。

くせっ毛のあるうなじの辺りをジャキジャキ切る嫁。

ふふふ…。僕の策略にかかったな、嫁め。
今後は

嫁を残してマージャンに行く時も、
嫁を残して女の子と飲みに行く時も、

嫁がなんとなく「今夜は誘ってるな」、という夜でも
ほっといて朝4時までネットをやる時も、

クリスマス、嫁が家でケーキを用意して待っていたにも拘らず
ほっといて上司の誘いを断れなくて飲みに行く時も

嫁の写真など全く見ないくせに、
近所の美少女Rちゃんの写真は机の上と
財布の中に必ず入れて時々眺めているときでも

嫁が後ろの髪をばっさり切ってしまったので、
もう後ろ髪引かれる思いはしなくていいんだね!

なんてこと言ったらそのままハサミで延髄を切られそうなので
やめた。

切っても切れない夫婦の仲。

12月28日(土)
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