ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■「愛の日」はいかがですか。
クリスマスを祝日にしてしまえばいいのに。
街をきらびやかに飾り付け、メディアも商業もイベントで煽り、
ウフーンな夜を過ごさなければならないような雰囲気をデッチ上げ、
このように屁をこきながらネットに繋いでるのはダメ人間、と
強迫観念すら植え付ける癖に、
当のその日が只の平日だと思いきりドッチラケな感があるのは
僕だけだろうか。
キリスト教国でもないのに「クリスマス」を祝日にだなんて、と
抵抗があるかもしれない。
ならば…「愛の日」とか。
笑うなっ。そこっ。
「緑の日」とか「海の日」とか取って付けたような
存在感のない祝日よりはマシなはずだ。
そうすればイヴも天皇誕生日に挟まれ、オセロ方式で
国民の休日になりウッホー。
そんな妄想を抱きつつ、ただの会社員の僕は
今日は普通に仕事であった。嫁も夜勤で帰って来ない。
僕の前の席の女の子も普通に仕事。
但し、顔が違った。
アイラインと眉毛がくっきり完璧!
唇も量感アップでいつもより輝きが!
そしていつもズボンのクセに今日はスカート!
その鋭い目線が、僕と合った。
「今夜が勝負かい…」
僕が尋ねると女の子はグフフ…と舌なめずりをした。
あんた、肉食獣かなんかか。
「そういうかじりんさんこそ、早く帰ったほうが
いいんじゃないですか?奥さんと…ねえ?」
「いや、今日嫁は夜勤で泊まりだから、別に」
僕は今日は残業すると腹を括っていたのであった。
しかし女の子はお茶をぐびびっと飲み干し、言った。
「やばいですよーそれ!泊りとか言っちゃって
どこに泊まってるか分らないじゃないですか」
どわーーーー!
実は朝から気にしていたことを、
いきなり核心突くんじゃねー!
なんてデリカシーのない子なのだろう…。
O-157でもその湯呑みに入れてやろうかと思った。
B-29でもいいか。いや、爆撃はやり過ぎか。
B-21スペシャルはヒロミ以外どこに行ったのだろう。
いや、いけない。「愛の日」である。憎しみはいけない。
恋人がいない人、会えない人でも恋愛だけが愛ではない。
自分が愛する人を想い、自分を愛してくれる人に感謝し、
すべての隣人を愛し、今夜はおごそかに過ごしましょう。
僕は酒飲んでとっとと寝る。
12月25日(水)
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