ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■勇気を出して初めての自白。
日曜日に飲みに行く約束があるんだが
なかなか嫁に切り出しずらくて
言いそびれている。

「ごはんよ〜」

嫁が夕飯を運んできた。
もごもごと食べる僕。言うなら今だっ。

「あのー」

「はい?」

嫁が返事をする。

「日曜日、飲みに行ってもいいでしょうか」

「…いいよ」

一瞬間があって嫁は答えた。

「…」

「…」

…でも次が続かなかった。
「女の子と」とはどうしても言えずずずず…怖いし。

『女の子と飲みに行くときは偽りなくかつ迅速に
 報告しなければならない』

という夫婦間平和条約が固く結ばれているので
(違反したら査察の後、空爆)
それに乗っ取り隠さずに言わなければならないのであるが…。

しばらく、無言で漫画を読む僕。
しばらく、無言で洗濯物をたたむ嫁。

それまでほのぼのとしたムードだったのにそれは一気に消え去り、

代わりに「先に動いたほうが殺られる」みたいな
ぴーん…とした緊張感が漂っていた。

やがて、嫁が口を開いた。

「女の子とでしょ?」

どき。

「は…はい。そうです…。
 でも2人っきりではありませんので…」

ばくばくばくばく(心音)

「その日のうちに帰って来てね」

念を押された。

その後嫁は「今度職場のクリスマス会でやる」という
インド映画みたいな踊りを「あじゃら〜」と踊りだした。

怒りを必死に抑えてるような気がして怖かった。

ナマステ〜。じゃなかった、タスケテ〜。
12月14日(土)
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