ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183672hit]
■父ときよしに囲まれて。
嫁と実家に帰っている。
今日は親父の命日なので、墓参りをするためであるが
墓参りも終わって、家に帰って来て
仏壇にも線香を添えたら、もうすることがなくなった。
田舎だから、田んぼと山しかない。
夜なんて真っ暗だし、出歩こうものなら
この辺は百鬼夜行が出るので攫われる危険がある。
仏壇の横のソファにもたれつつ、実家の部屋を見渡してみた。
僕が暮らしていた頃と比べて変わっている。
当たり前だ。この家は今、母が仕切っている。
そこはかとなく「氷川きよしグッズ」が増えていた。
うちわとか。
あんた、ジャニーズの追っかけじゃないんだから。
ふと、横を見ると、嫁もヒマそうにぼけえっとしていたので
声を掛けてみた。
「ヒマだろう?この辺って娯楽はカラオケぐらいしかないからな」
僕はカラオケが嫌いだから行かないのだけれど。
「…田舎の若い人達って娯楽がないからセックスばっかり
してるんだって。鹿児島出身の人が言ってた」
嫁がそんなことを言った。そうなのだろう。僕の地元友達も
結婚年齢が異様に若いし、10代のできちゃった婚も珍しくない。
「…そう」
嫁が立ち上がった。
「私も今、ちょうどそんな気分…」
嫁がゆらあっと、僕に覆い被さってきた。
「お、おい、発情するな…ちょ、ちょっと、やめて…」
すぐ横には親父の仏壇が…
いやああ、お父さんが見てるわあああああ。
…なんかこれって、「未亡人仏壇返し」みたいな
ピンク映画っぽいシチュエイション。
お母さん、助けてえ〜。
10月07日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る