ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■暗い。
いつも馬鹿な能天気日記を書いてはいるが、
普段は不安、焦燥、悲観、諦観、絶望、
束縛、嫉妬、寂漠、辛苦、屈辱、忍苦、
挫折、苦悩、狂愛、韜晦、後悔、恐怖…
ダークな心理状態ばかりの毎日なんである。
今日も夜遅くまで日々の労苦に捕われ、
一時的にでも離れたい思いで
逃げるように布団に潜った。
嫁は僕より先に寝ていた。
僕に背を向けていた。
嫁をこちらに引き寄せ、強く抱いてみた。
…落ち着く。
頭の中で常にドブ川のように汚く流れる悪夢が止まった。
胸の中に常にヘドロのように沈殿してる重みを感じなくなった。
思考が止まった。
頭の中が真っ白になった。
全てがフラットになった。
もうこのままでいい。
これ以上何かする必要がない。
思考も、呼吸すらもあるいは…。
「苦しい…」
僕に抱きつぶされるような形になっていた嫁が呻いて、
はっと我に返った。
「ごめんよ」
嫁を離した。全てが元に戻った。
束の間だったが、何も必要としない、あの感覚。
ひょっとしてこれが「無の境地」なのかもしれない。
あっという間の体験だったのは
まだまだ僕も嫁も俗物だということだ。
しかし、死ぬ瞬間を味わうことがあるのであれば、
こんな感じだったらいいのに。
04月20日(土)
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