ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■懐古録のジェラシー。
日光に行って来た彼女が今日帰ってきた。
職場のイベントだとか。

僕と彼女は大学時代同じサークルにいた。
そのサークルのメンバーで行ったことがある。
彼女が日光に行ったのはそれ以来のことらしい。
まだその当時は付き合ってなかった。

「なんかねえ。その時のコト思い出しちゃってさ〜」

「もう10年前になるかな…」

「あの時予想以上に寒くて。私、薄い服しか持って行ってなくて。
寒くて震えていたらアナタが着ていたパーカーずっと貸してくれたんだよね〜」

ほう。そんなこともあったっけ。優しいじゃないか、自分。

「どうせアナタは覚えてないだろうけど。」

ぎく。お見通しだったか。

「それで、あ、この人優しいんだな〜って思ったんだ」

「ははは。そうだろそうだろ」

確かその時は僕と彼女は知り合ったばかりだったのだ。

「痩せてて、ガリガリで、貧弱で、ワタシより寒そうなのに
上着を貸してくれていいヒトだな〜って思い始めたの」

「おいこら。それ誉めてるんか」

「それまでアナタより田中さんのことちょっといいな〜って思ってたの」

「なんだとおおおお???」

いや…10年前の事に今頃ムキになってもしょうがないか。しかし、田中…。
05月10日(木)
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