ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■最強の恋人。
ゲーセンでノートパソコンを開いている渡辺さん。

パソコンの壁紙にはラブリーな女の子の写真画像。
僕はノートを覗き見ながら聞いた。

「なんかその娘にベタ惚れじゃないですかー」

「うん、そりゃ愛してるよ」

渡辺さんは堂々と言い返した。

「結婚した頃は女房を一番愛してると自負してたよ。でも今は…」

「えー、奥さんがナンバー1じゃないんですかー?」

僕は眉をひそめる。

「女房?…ゴメン!君、2番!、て感じだよ…」

「…そんなもんですかね」

僕はもう一度その女の子の写真を見た。
着物を着ておすましして立っている。

手に持っているのは「千歳飴」

「七五三の時の写真ですか?」

「ああ」

「将来、もしこの子が彼氏を家に連れてきたら
 どうします?」

「殺しちゃおっかな」

渡辺さんはウフフと笑った。

「長女が最大の恋人」とよく言われるが、
どうやら本当らしい。

やっぱり彼女の家に行く時は
武装して行った方がよさそうだ。
05月12日(金)
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