ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■伊狩増代。
説教はしたものの、やはり出来ることならなんとかしたいなあ…と思った。大会まであと4日。カード通販サイトに今から頼んだってアマゾンじゃあるまいし間に合わない。カードショップも仕事がギッチリで開いてる時間に行けない、行けたところでタクが欲しいカードが全て揃っているとは限らない。

やはり無理か…と思ってたら、その日、意外にスルッと帰れたので寄ってみることにした。なんて優しい父親。

なんとか閉店時間前までに到着したはいいものの、そう都合良く欲しいカードが揃っているわけは…え、まじ、全部あった!

念のためタクの手紙を持参していた僕は、それを確認しながら全部買ってやった。重ね重ねなんて優しい父親なのだろう。

「ほらよ」

帰ってからタクに渡すと大喜びしていた。

「でも次はないからな。事前準備しなくて直前で困っても絶対ほっとくからな!」

と釘を刺すとタクは頷いた。

「じゃ、カードのお金、お前のお年玉からもらうぞ」

「えーっ。お金取るの…」

「ふざけんな!当たり前だー!」

また怒ってしまった。

怒りっぱなしであったが、なんとかタクが望むデッキでバトルに挑めそうである。人気があるカードは在庫がないことが多くて、今回は本当にラッキーであった。

怒るカードには福来る。なんちて。

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06月08日(水)
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