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やさぐれ日記・跡地
by アルティーナ
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■オイテイカナイデ・2
いえいえいえ、と何度も言う彼の後ろにくっついて部屋に入ると、先程私に電話してきたY君がベッドの上にいた。

お久し振り、と言われたので「ぶりー」とだけ返したところで、多少の違いにふと気が付いた。




「・・・あれ?髪の毛切ったの?」

「さすが○○さん、よく気付いたね」


「他の人は気付かなかったんだ」

「○○さんも髪、切ったでしょ」


「切ったよ。わかる?」

「俺はわかる」



「あ、そー。何かYっち子供っぽくなったわね」





大方I君にでも聞いたんだろうな、と思ったけれど突っ込むのは面倒だったのでやめた。
自分が髪を切った翌日、学校へ行ったものの誰1人それに気付いてくれなかったものだから、多分。

何となくY君には意地悪な口調になってしまうのは、まぁ、仕様みたいなものなのだけど。





「あれ、帽子なんて珍しいね」

と、ナイスなところに気付いてくれたのはI君。



「あぁコレはバーゲンセールで買ったの。似合う?」

「似合います、似合います」


「ありがとー」


「何でI君には優しいの、○○さん」

「I君はアイシテルから」


「俺は?」

「・・・は?」




何の話、と笑顔でスルー。

うわー、泣くー、と駄々(?)をこねるY君は放置して、I君が差し出してくれたクッションをお尻に敷いて扇風機の近くに落ち着いた。



誤解されたくないので追記するが、I君と私は何ら疚しい関係ではない。
言うなれば冗談で「アイシテル」なんて言えるくらい親しい、ということだと思って欲しい。

あっちはあっちでいろいろ大変のようだから、専らお互い元気を出すために「アイシテル」を連呼するのだが。







滑り出しは「いつも通り」だったのだが、どうも3人揃って微妙なテンション。
それからは何だか辿々しい会話が続くものだから、つい、私は聞いてしまったのだった。




「えーと、I君、Oさんの件はどうなったの」







・・・馬鹿。

わかってて言った自分が更に馬鹿だから、あーもーどうにでもなれって感じだ。
聞いてしまったからには最後まで。
この際、一切合切聞いてしまった方がいっそこの後楽なんだろう、そうだな、そうだよな!!と自己催眠。




そう、そう。
ここまでくれば開き直り万歳って感じだ。

自分の阿呆さ加減も自分で勝手に肯定してしまえば気分爽快、あぁ扇風機の風も心地よい。







・・・そうやって完全に割り切れていれば、また後で厄介な感情に陥ることもなかったのだが。

悉く上手くいかない時ってあるものなのだと、人生で何度目だか知らないが、痛感することになる。

07月06日(火)
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