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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■渋滞だったでしょう?


ララランドのトレイラー映像は渋滞だったでしょう?、
La La Land - Another Day of Sun (Opening Number)



アメリカのむかしのSFで渋滞が長くてテニスをしはじめたりバーベキューをしはじめたり、お祭りになったり、友と語ったり、赤ちゃんが生まれたりというのがあったらしくて、その紹介記事を読んでとてつもなく幸福の意味を知った気持ちになった高校2年生の冬だったかな、白石の二階の部屋でさ、



大人になろうとした、井上陽水のLPとギターを抱えて羽田行きの飛行機に乗ってきた18の春とか、クルマを運転していつかは絶対マイクロバスを手に入れて一族を海水浴に連れてゆくんだとか、単純なあこがれでそれらは、



渋滞は楽しいんだよ、手の届かない行き先にあこがれて今ここを騒いで過ごす、キャンプのようなもの、



「アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)」は夜景の東京タワーを中心にしたパノラマで、今夜は23時羽田空港国際線送りの帰りにレインボーブリッジを渡って、同じパノラマの中で聴く、全身がはなやぐ、



相変わらずの柔らかく斬新な歌詞にときめく手垢のつかない音楽、なのは、さすが小沢健二だし、それは感染したファンだから(それは宗教のようでもある)、そう思うとして、それでも一番最初に書いておきたいのは、



この曲のラスト、「下北沢E亭 ご飯が炊かれ 麺が茹でられる永遠 シェルター 出番を待つ若い詩人たちが リハーサル終えて出てくる」と誰かの早口のモノローグ、そして小沢健二のハーモニーフレーズが置かれ、閉じる、



ここの情景の強さと詩情の速度、だ、早口のモノローグはすぐには聞こえなくて映画のシーンが次々と光っているように意識される、ハーモニーフレーズが遅れてくる詩情のように入道雲積乱雲の広がりのように立ち現れる、



ぼくらはどこへ向かって生きているのかじつはよく知らない、日々を未来のために過ごしているわけでもない、過ぎ去ってしまうと置いてきたものだらけで、もう取りに行けない、





03月05日(月)
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