ID:7590
Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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いかん、タダマス告知も書かないとー、
ふつーのジャズCDレビュー書いているばやいではない、
Translator's Note
Oded Tzur
1. シングル・マザーズ (Oded Tzur)
2. ウェルカム (Oded Tzur)
3. ザ・ホエール・ソング (Oded Tzur)
4. ザ・スリー・ステイトメンツ・オブ・ガラブ・ドルジェ (Oded Tzur)
5. ロニーズ・ラメント (John Coltrane)
Oded Tzur (tenor saxophone)
Shai Maestro (piano)
Petros Klampanis (bass)
Ziv Ravitz (drums)
2016年10月5日フランス-ムードン、2016年10月29日米ニューヨーク録音
弱音の吐息漏れ漏れで魅惑するワルイやつだ、
ジブ・ラヴィッツの巧みな打音を、お隣さんの床から伝え響いてくるように録った音像が、すなわちイコールなファンタジーへと誘うもの、すなわちECMとアイヒャー・リヴァーブをマーケティング的には等しく、
省エネ奏法極まれりだな、それにしてももったいぶった1曲目だ、イントロを思わせぶりに吹いたあと何分間うしろに下がっているのだよオデッド、13分あるトラックだからいいんだって?、シャイ・マエイストロがジャレットみたいに唸りながらゴスペルチックに時間つぶししているようにしか思えんが、この間オデッドはうつむき加減にハンサムなお顔で観客をつかんでいる、7分を過ぎてようやく出てきたオデッド、同じところをじっと攻めてじらしてパッと高音にエクスタシーに持っていくそのパターンか、それで曲目が「シングルマザー」だとは言葉に気をつけろよ、
ちょうど現代サックスの皇帝マーク・ターナーが東京駅前のコットンクラブで来日公演をしている初日にこれを書き始めている、すべてのサックスを手にする若者の参照点または灯台または皇帝として君臨しているマーク・ターナーであることに異論をはさむ者は居ないだろう、執拗に下降し過ぎるラインや上昇し過ぎて聴衆の椅子をひっくり返してしまう恍惚だけではない、排気量、デズモンドものけぞるふくよかな音色、ミクロン単位にコントロールするテク、他の追随を許していないですな、
いっとき、ノア・プレミンガーの平原綾香を彷彿とさせるはみ出し音量に、ポスト・マーク・ターナーは彼ではないかと思ったことがあったが、一瞬にして陶酔させるナナメ読みトーンを武器にしたクリス・スピードという巨大惑星が台頭してからは、ポスト・マーク・ターナーなんていう思考はやめることにした、現代サックスはマーク・ターナーとクリス・スピード、ティム・バーン、ヘンリー・スレッギル、イングリッド・ラウブロックの時代にある、
そして、このオデッド・ツールは、マーク・ターナーが拓いたマーケットを明確に狙っているサックスの鳴らしを武器にしていることは明白だ、
2曲目、マエストロのピアノがいいな、イントロだけハッとさせてあとは流しているな、オデッドのサックスがバリバリ高音まで、仮面をはいでみればなんとも貧相ななよなよとした音色だったのね、でもせっかく出会ってしまったのだもの、甘い吐息に付いてきてみたのだもの、許してあげる、
3曲目は、甘い吐息大作戦ね、そうか、これがこのオデッド・ツールの武器なのだ、中音のクラリネットっぽく切ないところを前から後ろからバラッドされるものだから、この快楽を拒絶できるリスナーははっきり言って少ない代物だ、スロー、スローでうっとりさせるライブ会場にはうってつけだ、
さてこの旋律にイスラエル・ジャズの系譜をみることが最適だろうか、そこのところはひとつアイヒャーECMに任せてみてはどうだろう、空間性の希薄がこの逸材をその上の手前にとどめているように感じられる、
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04月18日(火)
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