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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■カラーでよみがえる東京



美しい皇居の松の姿を撮ったつもりなんだがー。なんじゃ。化けもんの後頭部でも映ったかと思ったが、センターラインの植え木、じゃまや。




NHK「カラーでよみがえる東京」


録画しといたのを観て夜更かししていたんだ。

丸の内、銀座、日本橋、東京駅、浅草・・・。おいらが53で転職して、日夜、あちこちの十字路に停めてラジオ聴いて待機していたり、ランチを探してお散歩したり、喫煙所を探して月を見上げている、

そして、いつも、想っている。

亡くなった父母の人生の時間。亡くなった親類縁者の人たち。ぼくはぼくでいる理由なんて、そうたいそうなことではなくて、生命の大河のひとコマであって、だれかに何かを伝えに行かなくっちゃとは思うけれども、それは自分の子どもたちやおいっこめいっこだけじゃなくて、かわいそうな若者や、どうしょうもない性格のオッサンや、これから誰かの子どもとして生まれてくる人たちにかな。

なーんてお坊さんみたいなこと書いているが、誰かと他愛のないおしゃべりをして、うなづきあったり笑っているのが毎日うれしいだけという。


運転手控え室で、小林よしのりの新刊『新戦争論1』「ようござんすね?このまま戦争で。」を読む。だけどね、明治維新ん時から、トーマス・グラバー卿が日本を動かしてきたところから類推すると、ストップをかけられないのではないかな。故郷の山河を想うことしかできないよ。


Jazz Tokyoに『N/Y』とヴィレージェスECM盤のレビューを提出した。せっかく聴かせてくれた編集長との約束を反故にはできない、というか。少しは、まだ、書ける、かな。



David Virelles
Mbókò - Sacred Music for Piano, Two Basses, Drum Set and Biankoméko Abakuá

David Virelles piano
Thomas Morgan double bass
Robert Hurst double bass
Marcus Gilmore drums
Román Díaz biankoméko, vocals

Wind Rose (Antrogofoko Mokoirén)
The Scribe (Tratado de Mpegó)
Biankoméko
Antillais (A Quintín Bandera)
Aberiñán y Aberisún
Seven, Through The Divination Horn
Stories Waiting To Be Told
Transmission
The Highest One
Èfé (A María Teresa Vera)


これぞ、精神の深淵を覗き込む音楽的体験。

ピアニスト、ダヴィ・ヴィレージェスのECM初リーダー作、かあ。益子さんと入店した表参道の月光茶房で、ベーコンサンドを注文して聴きはじめる。静かな打音、沈黙に立ち現れるリズム、最初の数分で、この演奏の行く手の闇の深さに身動きできなくなってしまう。

「いや、この、何と言うか、謎を追い続けさせるちからというもの、かな・・・」

打楽器がジャズのものではない。ひょっとしてこれはECM流のアメリカン・クラーヴェ・リスペクトなのかえ?なんていう突拍子もない感想も浮かぶ。

7曲目、8曲目がハイライトだ。恐るべし21世紀のスコット・ラファロ、トーマス・モーガン(ベース)の打音。そこまで聴いて、ばばばっと、1曲目からの全体構成スケールを演算し直してみたい衝動に駆られる。

ヴィレージェスのルーツであるアフロ・キューバンの宗教的音楽を基礎付ける打楽器リズムが召喚されている。

益子さんが、ヤコブ・ブロ、ヨン・クリステンセンとのトリオで来日公演していたトーマス・モーガンにこの盤を見せたところ、「ぼくは、彼の音楽がほんとうに好きなんだ」と嬉しそうに小声で言ったという。あの、必要最低限なことしか発言しないモーガンが、だ。

それは、今聴いているぼくたちにも同時に共感している。このエピソードへの反応としてではなく、最初からともにこの録音時に立ち会っているかのように共感している。

クレイグ・テイボーン、菊地雅章、アーロン・パークス、と、ECMアイヒャーは演奏者の強烈な新しい局面をリリースし続けてきたが、第4の衝撃波だ。これまでのジャズ史に波紋を投げかけるマイルストーンの一撃だ。


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02月13日(金)
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