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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■体当たりをしている夢
重々しい鐘の音色の開演ブサーが鳴っている。大きくて古い木製の彫り物だらけの扉が閉じてゆくのに滑り込む。手には「ゐ25番」25000円のチケット。どうも休憩後のステージに間に合った様子で。
中に入るともやもやした煙が立ち込めており、堀内さんが「やっぱりたださんお越しになりましたね!」と笑顔で近づいてくる。「たださんの席は一番前のほうですよ、はやくはやく」チケットを見てステージを指さす。
室内なのに、かなり遠い。人が点のよう。ふわっと飛ぶようにステージ前に来ると、代ゼミの教室の机で、けっこうガラガラだ。チェンバロがリフを刻んでおり、フルートと笙が鳴っている。これはいい感じだね、なんてうっとりステージを見る。
全身を灰色に塗ったロダンの彫刻のような青年が、木製の自転車をこいでくる。腰まわりはひも縄だけで性器がコロンと見えている。さばけている演出だなあ。
エジプト時代の空が広がっている。
これは、ようく感じ取らなければ、と、両手の指を広げている。
この新作オペラは、古典オペラの「新月記」を観ると凄いんだよね、と、指揮者の佐渡裕がほくのそばでレクチャーしている。ちょうど1ヶ月後の3月15日に新潟市民会館で井上道義指揮オーケストラアンサンブル金沢によって演奏されるのでマストだと。佐渡裕にサインを求めると「ぼくがサインすると(あなたがこの公演に)招待されるから困るんだよね」という。すいませんねえ、ありがたいことです、と、サインをもらうわたし。
佐渡さんの体型は好きだなあと言いながら、背中に体当たりしている。体当たりするつもりがないのに。すいません、すいません、と、言いながら。指揮をまだ聴いてないんです、それも、すいません、すいませんと言いながら、体当たりをしている。
夢。
11月13日(火)
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