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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■ジレミー・サイマーマンのクールな手つきについて
前回の四谷音盤茶会で、ジェレミー・サイマーマンのトラック「Burned Across The Sky」に、
「即興もエレクトロアコースティックも現代音楽も混交した、わたしの好きなものがすべて入っている!」と騒いだので、
『Fire Sign』 Tzadik 2011
『Under A Blue Grey Sky』 Porter Records 2010
『Big Experience』 Solponticello 2007
の3枚を聴いていた。
『Fire Sign』が突出して成功している。
サイマーマンの才能は、聴かせどころの仕立てが巧い、点にあった。
ずいぶんたくさんのCDを聴いて育ったのだろう、既視感いっぱいの過去のカッコいいフォームがサンプリングされているような具合なのだった。
そのあっけらかんとした手つきは菅野よう子に似ている。
ポップ・チューンのように楽しまれる素材として、彼の音楽は成立している。
その際立った力量は、プロデューサー的なのだし、クールで、新しいのだろう。編集者みたいなもんでもあるな。
土曜日の月光茶房でサイマーマンのほかの作品も聴かせてもらったけれど、そのあたりは一貫していた。
菅野よう子プロデュースの『坂道のアポロン』が、わたしのオーディオルームでもジャズ喫茶でもうまく鳴らずに、ツタヤの店内で楽しく聴こえたように、サイマーマンのCDもファッションショーのBGMみたいに接するのが一等良く聴こえるのではないだろうか。
07月19日(木)
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