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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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テキスト一時存置 2011.12.09


CDレビュー

Motian Sickness “for the Love of Sarah”– The Music of Paul Motian

Jeff Cosgrove ds, John Herbert b, Mat Maneri vla, Jamie Masefield mandolin
Recorded February 2011

1. Dance
2. Conception Vessel
3. The Storyteller
4. From Time to Time
5. The Story of Maryam
6. Mumbo Jumbo
7. Arabesque
8. For the Love of Sarah
9. The Owl of Cranston
10. One Time Out

乗り物酔い。motion sickness をかけて、motian sicknessモチアン症候群、と題されたポール・モチアン作品集。このCDを入手して、モチアンの容態が良くないときき、ついに死んでしまったのだから、そんな記憶が刻まれた音楽にわたしにはなってしまった、シャレんなってねえだろ。

そんなことは忘れて、これ、実にいい。ヴィオラとマンドリンの音色の異化効果もあってか、単に作品集という意義を超えてバトンされるモチアン・ミュージックのコアが聴こえるものだ。

現代ジャズ界の北斗神拳、尊父ジョー・マネリ(サックス)の微分音ジャズを一子相伝するマット・マネリ(ヴィオラ)。モチアンのトリオ2000+Twoで活躍していたし、Winter & WinterからCDも出ているよ、その演奏センスは抜群だ。

ルーマニアの作曲家ジョルジュ・エネスクをオマージュしたプロジェクト『Enesco Re-imagined』をルシアン・バンと企画したり、フレッド・ハーシュのトリオで弾いていたり、自身のリーダー作『Spiritual Lover』ではブノワ・デルベックを起用したりと、玄人好みのピアニスト、それぞれ音楽言語が異なる、と、センスの目くばせをしあうベーシスト、ジョン・エイベア(彼のサイトは検索しにくい、ハイコレ、いい画面でそ>http://www.johnhebert.com/)。

このニューヨークの働き盛り、それでもまだ新進扱い、の二人をセレクトしたのはリーダーのジェフ・コスグルーヴ。ワシントン在住のドラマー。ドラマーゆえにモチアンとの共演は果たせぬかな、モチアンのコンポジションを10曲集めてリスペクトだ。奥さんの名前がサラさんで、ちょうどいい曲名のモチアン・ナンバーもあるではないか。取り上げられているナンバーは、すべてリーダー作のタイトル・トラック級の曲ばかり。それにしても、このコスグルーヴさん、モチアン・スピリッツありぃの、じつに巧みである。

こないだ世界レベルでも最先端にあるギタリストの市野元彦、みんなライブに行って確認すること、渋谷毅・外山明と文字通り最高峰のトリオだってあるんだぜ、の、オリジナル・ナンバーなのに、知らず「お、これはモチアンの曲ではないのか?」と思ったことがあった、本人にきいたらモチアンのコンポジションにも惹かれているとのこと、そう、こういうふうに音楽は継承されてゆくのだ。

アマゾンでも買えるし、CDベイビー(http://www.cdbaby.com/cd/motiansickness)でも買えるよ!さっき、月光茶房で益子博之さんと現代ジャズ2011年を振り返っていたけど、益子さんも太鼓判を押してますよ、このCD。

マンドリン奏者のジェイミー・マセフィールドは93年から「ジャズ・マンドリン・プロジェクト」という活動をしている大御所のようだ。ジャズ・マンドリンの復権、と言ってもデヴィド・グリスマンみたいに楽しさ100%ではなく、かなりの達人インプロヴァイザーと見た。

(多田雅範)






★年間ベスト国内


『Luz do sol (ルース・ド・ソル) 太陽の光 / 平田王子、渋谷毅』 (Soramame Record)


ボサノバの作品なのである。らしいのである。平田王子(ひらたきみこ)さんがギターと歌、そして渋谷毅がピアノ。現代ボサノバ耳でどのような判定かはわからないが、実に透明でナチュラル、この女性ヴォーカル、日本人だよね?って感覚的にわかる向きもあるが、それが本場への至らなさに聴こえるのではなく、オリジナリティに至っている気持ちよさがいい。あ、Jazz Tokyoには望月さんによる素晴らしいレビュー(http://www.jazztokyo.com/five/five782.html)もありますね。


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