ID:7590
Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
[851342hit]
■マーク・ターナーのFLYトリオECM盤のレビュー
放置しておとくと最新日記だけが目立ったままです。
マーク・ターナーのFLYトリオECM盤のレビューをJazz Tokyoに投げたのでここにも掲載。
▼
どんてんに凧をあげるボク。マーク・ターナーの新譜を聴くキーワードを思いつく。凧をあげるボクはタイコのジェフ・バラード。なかなか揚がっていかない凧、たこたこ揚がれ。涼しい顔してダンタカタンタカ、走る、スピードをかえてみたり、ベースラインに身をまかせたり、どう?凧さん、揚がってくれる?なかなか揚がらない、ぜんぜん揚がらない、おまえ凧じゃないのかマーク・ターナー、おまえまで涼しい顔してどおする、おれは凧が揚がらない恥ずかしさをまぎらすために涼しい顔して走ってんだぜ叩いてんだぜ。
このフライ・トリオ、グループのHPまである。■
Savoy Jazz から04年に出ていた『FLY』はぜんぜん出来が悪いんで購入してすぐにユニオンの査定に出した。あれに比べると、2作目である今回はECMでの録音であるせいか彼らの成熟か、ずっと聴き続けてしまう演奏意識の継続がある。
揚がらない凧。なんだこのCD?
6曲目、これまた再度揚がりそうにない凧の曲想・・・ひょうひょうと涼しいままやんけ。・・・わお!キター!9分10秒のところで、出たぜ、天国的なあのマーク・ターナー!これだ!これだ!これだ!10分30秒で演奏は終わる。この1分ちょっとのためにこのCDはある!たったそんだけのためにかよ!というツッコミが聞こえてくるが、おれはこの1分ちょっとがあったおかげで、CD全体にまで聴こえ方が変わってしまってこの数ヶ月に20回以上このCDを聴き続けているのだ。揚がらない凧が楽しいのだ。釣れないで糸を垂れている印旛沼のバス釣りで日がな一日をぼーっと過ごす釣りびとのトランスを識ってしまうのだ。
現代ジャズの2大サックス奏者マーク・ターナーとクリス・ポッター、と、おれは今年の夏まで思っていたが、トニー・マラビーを加えて3大サックス奏者と訂正するだよ。あとモチアン爺が叩いているマイケル・アドキンスとビル・マケンリー、これも加わってきそうなかんじ。マケンリーについては原田さんによるこんな記事まである。わお!マケンリー、ディアンジェロ、メルドー、グレナディア、モチアンという!おいおいアリかよ!そんなメンツー。■
CDレビューなんだからマーク・ターナーについて紹介しなけりゃいけない?それよか、みんな、どうやってマーク・ターナーの存在に気付いたの?ターナーの凄さなんてCDに録音されてこなかったんだぜ?彼のリーダー作でさえ。おれがこの2年連続でJazzTokyoで年度代表盤として挙げたフェレンク・ネメス盤の1曲目とカートのライブ盤2CDの「A Life Unfolds」17分54秒の2トラックこそが、ターナーの真骨頂だ。あとYou Tubeにあったソロ演奏、ホールでスポットライト浴びてクラシックのソナタのように朗々と吹きさがる(彼の場合吹き上げるとは表記が異なるのだ)動画もいい。
おれがマーク・ターナーに出会ったのは2001年にオフィス・ズー(■)が主催したターナーの初来日ライブだった。オフィス・ズーはNYジャズシーンの逸材をいち早く日本によんでライブを企画してしまう、そのそらおそろしい早耳ぶりはコアなファンには有名だ。おれはこのときのライブで耳が大きく旋回するように変容したのだ。当時書いた記事がこれだ。
■
「これで、21世紀を迎えた世界が聴くべきサックス奏者といえば、ジョー・マネリ、林栄一、マーク・ターナー、菊地成孔、ミシェル・ドネダの5強がまずは出揃った」なんて書いている。かわいいぞ、おれ。まだまだいけるぞ、おれ。50、80、よろこんで。
で、みんなどの演奏をもってしてマーク・ターナーはすごいとか、才能あるとか、思うわけ?カート・ローゼンウィンクルとの双子のようなコラボレーションぶり?じゃあ、CDではカートのどの作品のどのトラックの何分何秒あたり?ぜひ知りたいんだ。こんどユニオンに行ったら店員にきいてみよ。ちゃんとこたえろよ。おれ行く日に仮病で休むなよ。
[5]続きを読む
11月21日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る