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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■おいらの偏狭な現代ジャズ・ヴィジョン
『ポール・モチアン・トリオ2000+2/ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード Vol.II 』
定価¥2,625(税抜価格¥2,500)BOM25007(ボンバ・レコード)
この盤を今年のベストに掲げるにあたって、ひとこと言いたい。ジャズはもういい!・・・、あ、まちがった、おいらの偏狭な現代ジャズ・ヴィジョンは今日の作文でひと段落つけたい。だって今行きたいクラシックのコンサートがたくさんあるのだし、来年はクラシック漬けになってほっぺたぴかぴかになりとうでごわす。2008年は指揮者の井上道義62さいとグスターボ・ドゥダメル27さい(ベネズエラ)にコンサートで出会いましたし、三善晃作品全国駆け付けプロジェクトも4年目を迎えまする。ジャズは若いひとにまかせまする、・・・と言いつつJazz Tokyoサイトのジャズ部長代理にもなってしまおうかと虎視眈々。・・・そんなアンビバレンツな心境の中での海外盤ということですが、まー、演奏の驚異という点では、まさにグールドスタンダードを40年ぶりに更新する演奏だったセルゲイ・シェプキン、解像度、スケール、技術、動き、速度、フレキシブル、これはもうハイヴィジョンのゴルトベルグだと言っていいもので、そのCD「シェプキンのゴルトベルク」だったりする。このCD、メジャーから出たものじゃないところにも応援魂が宿る。「シフのECMゴルトベルク」と「高橋悠治76年ゴルトベルク38さい」と併せて今年は記憶したいのだ。
で、今年のJazz Tokyoベストには、『The Remedy: Live at the Village Vanguard / Kurt Rosenwinkel Group』 ArtistShare (2008)を掲げることにさっきまで決めていた。ところがこの盤についてわたしが書いた新譜レビュー(おいらならではの形容がうまいぞ)が次回更新で掲載されるので、同じヴィレッジヴァンガードのライブでもモチアンのほうを選ぶことにした。わたしは昨年の年間ベストに掲げた『Night Songs / Ferenc Nemeth』 Dreamers Collective Records (2007)に続いて、そろそろ出てきたマーク・ターナーの真髄を聴ける(メジャーでのリーダー作は音がタキシード着てて明らかな制作上の無理解がある)作品を示す意図があったので記憶しておいてほしい。そして、それぞれArtistShare、Dreamers Collective Recordsというすばらしい名前を持つ新興レーベルからの作品であることも。
『ポール・モチアン・トリオ2000+2/ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード Vol.II 』
このWinter & Winterの総帥ステファン・ウインターが「ヴィレッジ・ヴァンガードでのポール・モチアンTrio2000+Twoによる忘れられない一週間のライブの模様を記録している。ウインター&ウインターはこの一週間にアルバム三枚分を録音した。」と宣誓するように録音されて昨年から発表されているものだ。「音楽はいつも生まれる時と場所に深く関わっている。17世紀のような非凡な時代とヴェネツィアのような特別な場所が独創的な芸術の生まれるきっかけとなる。アントニオ・ヴィヴァルディの活気溢れ、間違えようのないバロック音楽は、その時と場所の非凡な組み合わせなくして存在しなかっただろう。人種のるつぼニューヨークと20世紀とくればジャズ。そしてニューヨークの中心にあるヴィレッジ・ヴァンガードはこの音楽の最重要機関のひとつである。・・・」ウインター自身の書きっぷりが自信に満ちたものである。みんなは当然知っているだろうけど、ウインターは80年代にJMTレーベルを興してM−BASE一派をドキュメントしたプロデューサーだ。ちなみにJMTの日本制作サイドBambooレーベルは五野洋プロデューサーであった。
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12月25日(木)
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