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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■年間ベストジャズトーキョー海外1枚

三鷹での仕事だったので小金井の江川亭で味付玉子ラーメンを食す。
味が変化したのか、おれの舌が変化したのか、このところ加速してすすむ老眼のせいで確信が持てない。
だが、耳のほうはいよいよ偏差値90台に突入してきた。いまなら日本ジャズ史上もっとも耳がよいとされたきた中山康樹に鼻差先行できるかもしれない。


あとで見直しする。おやすみ。

Night Songs / Ferenc Nemeth (Dreamers Collective Records) 2007
1. War...
2. A Night
3. Intro To Vera
4. Vera
5. Intro To E.S.P.
6. E.S.P.
7. New Song
8. Ballad For The Stars
9. Theme To L.L.
10. L.L.
11. Raindance
12. Lullaby

Mark Turner sax, Chris Cheek sax, Aaron Parks p, Lionel Loueke g & vo, John Patitucci b, Ferenc Nemeth ds
 

 マーク・ターナー、クリス・チーク、アーロン・パークス、リオーネル・ルエケ、ジョン・パティトゥッチ、フェレンク・ネメス。この6人が。

 これをPMGの新作だと聴いてみそ?今年のベストに選んだ本作を、そう語り始めたい。メセニーが『The Way Up』2005を提示したあとに、つまりメセニーというジャズ、オーネット、ライヒ、ブラジル、ベイリー、カルテット、イマジナリーデイといったキーワードを横断して歩む獰猛な怪物の鼻差先行するサムシングを光らせている、ことを、やはりジャズに求めたかった。メセニーはジャズの彼方に進んだ表現に到達したから、とは、言い訳だっただろ?みんな。お導きは、ターナーとチークのダークなブレンドトーンで隠し名盤に相応しい『A Girl Named Joe』(Fresh Sound New Talent)1998、かもしれない。マーク・ターナーのサックスのトーン、そしてこねくりまわす抽象的な思考・語り口には、ジャズの未来が宿っていると思っている。ターナーが探っているジャズとポール・モチアンがトリオ(ロヴァーノ、フリゼール)やエレクトリック・ビバップ・バンド、トリオ2000で放っているジャズとは、おそらく現代ジャズのフロントを形成している。このフロント、と、メセニー、を、つなぐ感覚の領野、を、わたしはこの盤によって初めて想定できそうな気がしている・・・。なんだか書いてて、そら恐ろしいことをキーボードで打っているな、と、正直思う。なるほど、そうだったのか、と、おれはいま自分に教わっている。

 この盤の1曲目を何度か聴いいるうちに、あれだけジャズとしてよくわからなかった『ユニバーサル・シンコペーション』
(途中)

 今年は、フェレンク・ネメスというドラマーが登場した年だ。と、本稿のイントロにしようと思っていた。ので、そこからも書き出す。この10年のスパンで登場したジム・ブラック、ナシート・ウェイツ、ポール・ニルセン・ラブ、トーマス・ストローネン、マヌ・カチェ、本田珠也、いちお6人だな、おれがタイコ判をおすタイコは・・・(笑え!)。だいたい、あのデジョネットでさえ「おれの前にはエルヴィンもトニーもいたんだぜ、いまの若いひとは大変だよな」と語っていた(そもそもこの発言にはモチアンとの対抗意識はあると思うがサニー・マレイ、ミルフォードグレイヴス、ヨン・クリステンセンはやつの視野には入ってない、入っていなくてもちろん問題もない)が、ドラムンベースの登場、音響派的傾向、の、この10年にあって、ドラマーがシーンに登場することは容易ではない。またその才能を指摘するのも容易ではない。そのタイコ判つきタイコの中で、すでに音楽全体を構想(まさにメセニーのように!)できる才能を発揮しているという点ではネメスが一番手である。このCD1枚で、そこまで惚れ込む。

 「パット・メセニー・グループの疾走感(ver.2.0)+コンポジションとインプロの相克という古くて現代的な課題の旅路を聴くこともできる。」・・・いかん、つい聴きながらつぶやいてしまった。


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12月13日(木)
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