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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■「You Know My Name (Look Up The Number) / The Beatles」 1970
親友が体調を崩していたので、「おいしゃ、わかった、このわしが空中放射にて祈念のオーラを送り続けるけん、もう治ったも同然。いやいやいや、もう治った、3日後には完治しておる、何も言うな、くわっ!くわっ!」と、ロヴァ耳読者1名様限定「痛いの痛いの飛んでけオーラ」をこの1ヶ月というものパソコンを立ち上げるたびに念じておったのだが。いや、まじに。

さらに悪化してしまっている事態を知る・・・。

「ただなんかと付き合ってっからそうなるんだよ、あいつと付き合ってるやつでしあわせなやつはいないんだぞ、ひとりもいないんだぞ」と天使が耳元でささやいているんじゃないかと思うと気まずくて申し訳なくて電話ができない。

わたしと付き合ってるやつでしあわせなやつはいないんだぞ、ひとりもいないんだぞ、って、そりゃ、言い過ぎだろ。
「いいえ、ほんとうでございます」とエクスワイフが書き込むだろう、これがブログならば。
子どもたちも並んでやってきて「ほんとにー!」「ほんとうだ!」「まじほんま!」「ほんとうだよ!」と声をそろえるのだろうか。

やばい。じっと手をみてしまった。ありうる。

はじまりのきっかけはこうだ。
わたしは中学2年生(札幌市立東栄中学校)のときにジョージハリスンに似た成績学年トップの浅野くんに「おい、浅野!イエスタディのつく曲で、世界でいちばんいい曲はカーペンターズのオンリー・イエスタディとイエスタディ・ワンス・モアと、どーっちだ!」と挑発的にクイズにしたら、
「ただあ、そりゃおめー、ビートルズのイエスタディだべよ」と想定外のこたえが返ってきたときに始まった。
あの(ぼくはなんでも知ってるよ)という浅野くんの笑みに、ぼくは永遠の出遅れを感じたのだ。世界が壊れるくらいにあせったのだ、おれは。

「なになに?ビートルズ?なにそれ、聴いたことない・・・」
「ほんじゃ放送室に行って聴くべ」
「・・・うん」
「これがイエスタディ、どう?こっちのほうがいい曲じゃないか?」
「う・・・。かもしれない・・・。で、でも・・・。」
「じゃ、これがレット・イット・ビー。どう?」
「な、なに!浅野くん、ビ、ビートルズって、こ、こんな曲ばかり歌ってんの?」(注:いきなりくん付けになってる)
「そ。ビートルズのレット・イット・ビー。サイコーだよ」
「ビートルズのLP?シングルじゃないの?」(“Let It Be”をきちんと発音する浅野くんを“LP”としか聴き取らないわたしだった)
「うん、シングルもあるよ、レット・イット・ビーという」
「え?ビートルズのLPというシングルがあるの?」
「は?なに言ってんだよ、LPはシングルじゃないよ、シングルはEPだよ」
「よし、ビートルズのEPというシングルだな!」
「は?何言ってるんだ、正確に言うとLPというLPもあるし、LPというシングルもあるよ」(と、わたしには聞こえた)
「へ?わかんないよ!ちゃんと教えろよ、ビートルズのLPというシングルがあるんだろ!おれをバカにしてんじゃねー!」
「なにいきなり怒ってるんだよ!」
「もういい。おれはビートルズのLPを買うぞ!」
「勝手にしろ!」

というわけで、わたしは下校後、すかさず母親からこずかいを奪取し、「ビートルズのLPというシングルをくれ!」と電気屋のおねえさんを困惑させた。美人なおねえさんだった。わたしは思わず「エルピー!エルピー!イエー、エルピー!という歌なんだよ!おねえさん!」と歌ってしまった。おねえさんはニコッと笑って「これね!わたしもビートルズ、好きよ」とシングル盤を出してくれた。
・・・そうか、この時のおねえさんの笑顔が、わたしのその後のCD屋おねえさんとへの過剰要求(愛情を含む)へとつながっていたものか・・・

で、「Let It Be」のシングルを購入して意気揚々と帰宅したわしは、B面「You Know My Name (Look Up The Number)」を聴いて愕然とする。

な、なにこれ?・・・これがビートルズの音楽なの?
・・・しんけんにたのしそうだけどふざけているとしかおもえん・・・

・・・この曲を心の底から「Let It Be」よりも聴きたくなる日なんて来るはずない!


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11月02日(水)
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