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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■7年前のエドワード・ヴェサラ来日公演記
ガルバレクのヒーリング路線ねー。とはいえ、欧州演歌の時代も、もういい、ってかんじだし。
7年前にニフティのECM会議室に書いたログがあった。書き直したら、少しはましなテキストになりそうだ。記憶は今も鮮明だし。
「ヴェサライン江古田」
1時間前に江古田は北口の日本大学芸術学部の校門前に車をとめて(^^;)
南口に出るとsightさんにバッタリ(^^)
バディのドアを開け店内に目を向けると、向こうに座っているヴェサラと目が合った(^^;)。ぼくはもうこの時点で「出会って」しまいましたね(もしもし?)。とりあえず、招聘された庄司さんを尋ねご挨拶。岡島さんが来ていたのでそちらの席に着く。
どうやら、岡島さんがヴェサラにインタビューし終わったところのようだった。
ジャズ批評に載せるんだろうか…。載せる意義があるのだろうか…(^^;)。
やにむにヴェサラのLPを数枚ひろげるワタシ(^^;)
それを見た若い女性、英語とフィン語?しか話さない日系の女性、フィンランド大使館の方?、が「エド!」とヴェサラを手招きした。
ヴェサラが近づいてきた。岡島さんがぼくを紹介してくれる。言葉にならない握手。
昔新宿でECMデイなるレコード鑑賞会をやって、青木和富さんがかけてくれた「ナンマドル」が最初の出会い。翌日、都内のレコード店を徘徊して入手した国内盤2枚。青木さんの文章。裏ジャケのヴェサラの顔。
ヴェサラはLPを見ながら感慨深げ。同行の女性も「見たことない」とか、「ロジーナ」の裏ジャケのヴェサラの勇姿にウケている。「アイムヒア」ジャケのイラストは娘さんの手書きで当時5歳で今は30代、ヴェサラは four daughters 4人のお嬢さんが居るのか!ハープとキーボードのIro Haalaさんは奥様だったのか!。
「アイムヒア」B面1曲目「Ode to Jan Garbarek」を言うと、ヴェサラは最近のヤンにはハートがこもっていない、ぼくに向かって自分の胸を示してしきりに「ハート!」を送った。ぼくもぎこちなくハートを返した(^^;)
最新作「ノルディック・ギャラリー」のジャケットはサイテーだわ、と、その若い女性。そう、全く同感。実はぼくは Nordic Gallery なる題にも疑問(アイヒャーの小細工)を持っている。このデザインの手抜きはBarbara Wojirschによるもの、Sleeves of Desire 刊行後おそらく暇を出されただろう彼女だ。まあ、そんなことはどうでも良い。
ハルさんとウルトラマン青山氏が現れた。
コンサートが始まった。最新作のライブ版だ。おお、この響きだ。
フロントが4人いるからといって集団即興として聴いたら、やはり違うだろう。曲はおおむね書かれており、ブレンドされた音色の醸成が主眼、ヴェサラがリズムを強調し、ギターとキーボードがアクセントを加える。入れかわり立ちかわり鈴や、ポコペンや丸い筒(?)が鳴る。これがフィンランド、これがヴェサラ。
2部では招聘した庄司さんのコントラ・バリトン・サックス、アルト・サックスとヴェサラとのデュオ。庄司さん、過激な広島弁が直感的にわかる凄じいソロを披露する。対してヴェサラは3メートルほどの竹の棒を持ち出しドラムセットを叩く。
なんとも笑える。ヴェサラは口笛と、ちょっとホーミー入ってる発声、ほんで驚くのが江戸屋猫八まっ青の鳥の鳴き声だ。フィンランド対ヒロシマ、というのがハッキリ!演奏は人なり!言語なり!コミュニケーションなり!
2部の後半はSound and Furyのさらに盛り上がった熱演となった。
太っちょのTapioちゃん(カワイイ)もさることながら、Sound and Furyの差異を加えて繰り返される演奏の波は、祝祭めいてくるのであった。「ワシはずっと55才」「ワシのタンゴを」MC。タンゴは、フィンランドという極北の地に辿りついてヴェサラに媒介された、なんとも壊れた涙目な味わい深さを残した。
いわゆるアメリカ的なモダンジャズは通過しなかった表現者としてのヴェサラは、単にフィンランド的なるものにも回収されないものを持っていた。それは、ぼくが遠い日本であこがれて神秘的に扱ってきたものとも良い意味で違っていて、胸を突いた。
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11月27日(土)
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