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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■『ヌートピア宣言Mind Games/ジョン・レノン』・CDジャーナル:レーベル研究『ECMレーベル』2003年6月号
朝6時。
さぶい。
そばを食べようとお湯をわかして、気合いを込めて3たば360gを放りこみ、おー、あったけー、と軽快に長ばしでゆでる。
ゆでる、ゆでる。いてついた台所の空気を突き破って湯気をたててぐつぐつとゆでる。
ざーっと、ざるにあげる。だーっと冷たい水道水で締め付けるように、ざっ、ざっ、と気合いを入れて、水きり。
そばつゆで食べあげながら、ぶるぶるぶる…体の芯まで冷えてきて、あれ?おれ、あったかいかけそばにするつもりだった!ことに気付く。

少し、のこす。

『フットルース〜完全版〜Footlose!/ポール・ブレイ』(Savoy 1962)
ジャズ・ピアニストとしてゴリッと登場したポール・ブレイ62年の初期名盤。ピート・ラロッカのタイコがまたいい。この時期のブレイのジャズ感は野良犬のように不良でカッコいい。ジャズ・コンポーザーズ・ギルドとかの活動前ですね。このあとブレイは、『Barrage』(ESP 1965)、『Closer』(ESP 1966)、『Touching』(Black Lion 1966)へと。

『ヌートピア宣言Mind Games/ジョン・レノン』(EMI 1973)
友だちとビートルズ解散後の4人についてだべっていて、それぞれのソロ!でまっさきに思い浮かぶ曲をそれぞれ、と、ポールなら「ラム・オン」「メイビーアイムアメイズド」、ジョージなら「イズントイットアピティ」「FAB」、リンゴなら「フォトグラフ」「バックオブブーガルー」、んで、ジョンなら「ブリングオンザルーシー」「グロウオールド(アロング)ウィズミー」と(後者が友だち)。選曲センスはわしが全敗かも。
「ブリングオンザルーシー」って、ほら「666はオマエの名前だ!」って歌うやつでさ、当時としては新しいレゲエのビートでポップな曲。「アウトザブルー」って曲もあったよ、「とつぜんきみは空から降ってきた」ってラブソングで、松浦亜弥がデビューシングルでUFOに乗って飛来したシーンはこのコンセプトでできているーわけないかー。6秒間の無音が録音されていて、各自が思った旋律が「ヌートピアインターナショナルアンセム」になる、なんてのもあったっけ。とか。
いまあらためて聴くと、スタジオ・ミュージシャン(デビッドスピノザ、ジムケルトナー、ゴードンエドワーズ、マイケルブレッカーなど)を集めて、EMIとの契約でのやっつけ仕事であることが理解できる。「マインドゲームス」のイントロの電子音は今で言うところの音響派?
「ブリングオンザルーシー」のイントロ、ジョンが「オーライ、フォーリッツ、ジスイズイ、オヴァーザヒル」(わはは、聴き取れねー)と曲のはじめに呼びかけるのがすごいカッコいい。レットイットビーのときも「ゲットバック」を歌い終わって「ぼくたちはオーディションに受かったでしょうかー?」とおどけて終わらせるカッコよさがあったし。LPでも「レットイットビー」に向かってジョンが「さあ、天使たちがやってくるという曲です!」と呼びかける「ディグイット」があったし。
ぼくはきっと、態度としてのジョン・レノンを、より愛していることに気付くのだ。

『ティファニーで朝食をBreakfast at Tiffany's(OST)/ヘンリー・マンシーニ』(BMG 1961)
耳やすめ。中古盤屋で48円(!)。「ムーン・リバー」、さいこー。

『Fibres / Stephane Rives』(Potlatch P303: 2003)
さて、本日のハイライト、と、傾聴。サックスを共鳴させまくって電子音のようなハウリングを出し続ける(!)1曲目、紙コップの背中におしっこをずうっとしているだけの音が実はサックスとつばと空気の振動だった2曲目やら、世の中には技巧を駆使してこんなことまでやってます的ないじましさにあきれるやらおどろくやら。そのうち、なんだかお経を聴いているようなありがたい気持ちになってしまい、そのまま眠る。



CDジャーナル・レーベル研究『ECMレーベル』2003年6月号。転載許可を得たので、ここにアップ。

『ECMレーベル』


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01月15日(木)
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