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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■御茶ノ水といえば「洋食カロリー」を食べなければ!
Donal Lunny は1998年に Coolfin という大傑作を作ったが、その原型のひとつはこの The Storm に違いないと密かに思っている。
渋谷のブラックホークでは英国トラッド以外に、サザン・ロック、スワンプ・ロック、SSW、フォーク・ロックを浴びるように聴き、たくさんのレコードを買った。ボブ・ディランやザ・バンドも含めたこれらの音盤を代表してこの The Storm を選んでみた。
ちなみに……若いお客さんからDJブースと呼ばれてしまう「レコード室」が旧月光茶房時代から店にあるのは、ジャズ喫茶ではなくて、前述の渋谷のロック喫茶ブラックホークの影響。
【 ほんとうに衝撃を受け、かつ今でも聴き続けている生涯のお気に入りアルバムを10枚。ジャケ写とコメントを投稿する 】
3枚目は Tangerine Dream の Alpha Centauri。
1st.の Electronic Meditation から本作、そして Zeit、Atem の4作は至上の作品。
フリー・ミュージックという名の衝撃。
「フリー・ミュージック」とは参照されるものが無い音楽と捉えてみました。
ルーツの無い、あるいはルーツが希薄な音楽。
積み重ねられた歴史の文脈で語る事のできない音楽……そんな意味をこめて使ってみました。
プログレッシヴ・ロックと言われてしまう Tangerine Dream だが、これら1st.から4th.までの4作をフリー・ミュージックと呼んでみたい。
枠組みがはらはらと崩れていく感覚が楽しい。
彼岸と此岸を自在に往き来きする様が嬉しい。
【 ほんとうに衝撃を受け、かつ今でも聴き続けている生涯のお気に入りアルバムを10枚。ジャケ写とコメントを投稿する 】
4枚目は The Durutti Column の The Return of The Durutti Column。
80年か81年に渋谷のロック喫茶 Black Hawk で初めて聴いて衝撃を受けレコ屋に直行しました。
初めて聴いたのは Black Hawk のニューウェーブ特集の日だった。
この時にかかった New Order の Movement と共に感動。
全く熱気をはらまない音楽が目の前で成立している事、そしてその事に椅子からころげおちるほどに感動している自分に驚いた。
この日は忘れられない日になりました。
「熱気をはらまない音楽」への感動に加え、もうひとつ感動した事があって、それはこの音楽に隙間だらけでスカスカな印象を受けたことにある。
あえて言うなら余白が多いというか。音楽の中に余白を意識させられた、あるいは余白を気づかされたたぶん最初の1枚だったかと思う。
【 ほんとうに衝撃を受け、かつ今でも聴き続けている生涯のお気に入りアルバムを10枚。ジャケ写とコメントを投稿する 】
5枚目は Brian Eno - David Byrne [ My Life in The Bush of Ghosts ]。
カットアップ&コラージュの実験的手法とポップスの自然な共存が衝撃的でした。
81年にUS盤LPを開店して間もない渋谷タワレコで購入。
あまりのカッコ良さに「80年代はここからスタートする!」と本気でうそぶく。
デジタルなサンプリングのように何のひっかかりもないレイヤーではない、テープを使ったコラージュの「つなぎ目」から浮かびあがる荒れや綻びも重要。
ハンス・ウルリッヒ・オブリストのインタヴュー集『ミュージック - [現代音楽] をつくった作曲家たち』(訳者 篠儀直子/内山能歴史子/西原尚, フィルムアート社) で、ブライアン・イーノが本作について語っている次の部分。
「あのレコードで採用した手法には2つの理由があります。1つ目は、私は作曲に飽き飽きしていたということ。曲の中における声の位置はその曲の中心になければならないとか、音楽とは誰かの意見を支持するものでなければならない、などのことに飽き果てていたのです。
(中略)
そして、声を使うこと、曲を作ること、そして声はその意味において他の楽器と同じレベルにあると明確にすること、それらを考え始めました。中心に曲のメッセージが込められていることもありませんし、もはや中心もありません。」
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07月19日(木)
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