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コバルトの静かな広島生活日記
by コバルト
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■モンクにて。本当のカフェ時間がここにある
カフェというのは、ただガムシャラに訪れればいいというのではなく、人気があるとか、おしゃれとかで行けばいいというものではない。
心に響く、感性に触れる、カフェの扉を開けた瞬間から、まったく別の世界が広がっている。
「モンク」へ行くと、まさにそういう、心に響く、感性に触れる、落ち対いた独特の世界へと誘われる。
まったく飾り気もなく、ただ、重厚で古い趣き。アンティークでもあるが、けっして豪華ではない。レコードや本が並び、テーブルには音楽家のブロンズ像、壁にはいくつもの油絵、そして壁にじかに書かれた音楽家のサイン、店内にはストーブが一つ、各テーブルにアンティークな照明スタンドが4つあるのみ。木枠の窓からは、ぽわんと、そとの電球の灯りが見える。
ローストされている豆の香りと、静かなクラシックが流れる、その2つの要素が、空間に漂う。
私は、窓際の木製のテーブル席に着き、ゆっくりほのかな灯りを見つめながら、音楽と、ローストの音を聞いている。ものしずかでやわらかい店主が、おくから、しずかにメニューを運んでくれる。メニューには、手書きで、あらゆる豆の種類と、その抽出の仕方で、たくさんのバリエーションが書かれている。注文するとき、ものすごく長い横文字を伝えないといけない。豆だって、初めて聴くものばかり。抽出の種類も、その豆ひとつに、それぞれ8つくらいあるわけだから。
じっくり時間をかけて抽出されたコーヒー。わたしは、コフィアアラビカのノワールを頼んだ。前半が豆の種類、後半が抽出のバリエーション
こころに染み入る、香りが安らぐ、そんな液体。
丁寧に貴重な豆を抽出したので、量はそれほど多くない。
ロイヤルコペンハーゲンのカップとソーサーに注がれ運ばれた
私は、まるで映画の主人公になったような感覚で、この窓際の席で、ひとりコーヒーをいただきながら、手帳にあれこれ書いたりして、窓の外を見たり、油絵を見たりして過ごした。ペンが進む。
ここは、コーヒーを介しての、大人のぜいたく。
モンクでの時間は、いままでの自分を完全にリセットさせてくれる。新たな自分へ変わっていく。
静かな、特別な場所。
とても、都心の中心にあるとは思えない。
マスターさんは、コーヒーを淹れるときは、まったくお客さんの声が耳に入らない。でも、とても物腰柔らかく、静かだけどやさしく、とても礼儀正しい方である。帰り際、少しお話させてもらった。春はまだまだですね・・・あと2週間くらい寒いようですよ・・・
そんななにげない会話も、とてもここちよいのです。
またお越しになってください。そう深く礼をされながら、店を後にした。
大人のカフェ時間、頑張った自分への、ささやかなごほうびでした。
モンクは、いつもかわることなく、中央通りからちょっと路地に入った場所に、佇んでいます。
01月21日(金)
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