ID:73399
羽積風narration
by 汐 楓菜
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■もし私の足が世界一速かったとしても
私は技術職の経験が十年ほどあったり
何かと資格を持っていたりするせいで

今ただのオペレーター職をしていることを
「もったいねぇ、もったいねぇ」
と、ことあるごとに言われるのだが

それは、まぁ、いいんだ。

だって私も他のそういう人を見るたびに思うから。
今、同じ職場で同じ仕事をしている人の中にも
いろんな学歴や職歴や技能を持っている人がいて、
やっぱり「もったいなーい」って言っちゃうから。

でも、すべての人が自分の持っているものを
活かさなければならないわけじゃないことも知っている。

もし私の足が世界一速かったとしても、
私はオリンピックなんか目指したくはないし、
たぶんデスクワークをしているだろう。
そして、そうする選択権が私にはあるはずだ。

で、だからまぁ、それはいいんだけど。

「あんたは勿体ない、何してんの?」
と会うたび会うたびに言ってきていた人が、

「私たちはお互いの生き方を尊重しあっていたはずだよね!?」
と言ってきたので、

これは長い長い前フリの後のギャグかな?笑うところかな?
と思って、とりあえず笑いながら着拒した。
06月09日(火)
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