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羽積風narration
by 汐 楓菜
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■「そんなん、人それぞれやん」
私が19のときお世話になっていた派遣先にいた
当時29の同じく派遣のお姉さんが、何かの折にふと
「平等とか公平なんてありえないのよ…」
と漏らしたのであって、私はそれがいつまでも忘れられない。
当時の私はといえば、まだ学生に近い歳だったわけで
学校というのはまだ正義がまかり通る社会であって、
まぁ家庭やバイト先ではそれなりに理不尽な思いもしてきたが
「本当に正しいことをきちんと伝えればなんとかなるはず…!」
という思いでもって心の中でお姉さんに反発したわけです。
そう反発しながらも、お姉さんはこれまでの社会人経験の中で
いろいろな出来事を通してそれを悟ってしまったのであろう
ということは感じていたわけで、感じながらそれを無視したわけで。
26になった今の私はというと
「どうせキレイゴトなら言わなきゃいいのに」
と口にしてしまうほど世の中にどっぷりで。
19当時同じ職場にいたT氏が今、言うには
「楓菜さん、あなたは最近すっかり丸くなって
あの頃いちばん嫌っていた大人に近づいているようだけれど、
例えキレイゴトだとわかっていても理想論でも
言葉や行動にしなければ世の中は変わっていかないんじゃないかなぁ。
例えば『男女平等』なんてキレイゴトだと割り切って
誰も何も主張していなければ、きっと今でも女性には参政権なんて
なかったかもしれないし…。ゆっくりでも変えていかなくちゃ」
とのことで。私は時々こうやって心を引き戻される。
今の私しか知らない人にはちっとも丸くは見えてないだろうけどね。
かなり表立って主張しているほうの人種だと思うし。
少し話はズレるが、最近の私は
「そんなん、人それぞれやん」
という言葉をよく口にするらしく、
「世の中にはいろんな立場の人・いろんな考え方の人がいるから
ある一つのコトに対してどういう意見を持つのが正しいとは
一概には言えない」
という意味なのだけれど。それはけっして
「だから主張することには意味がない」
「だから主張に耳を傾けることには意味がない」
ということではなく、
「だからこそ自分の意見は主張しなくちゃ伝わらない」
「だからこそ想像力を駆使して様々な思いを推し量ろう」
というつもりなのだ。自戒を込めて。
生きやすい世の中って何だろう…?大人って何だろう…?
そういうことを考えるのは青臭いことでも恥ずかしいことでもない。
今日書いたことは、うちの日記を流れる大きなテーマなのかも。
09月29日(月)
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