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羽積風narration
by 汐 楓菜
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■とてつもなくストレートティーが飲みたい
現代の日本において、そんなに贅沢な願いなのだろうか。
「ストレートティーが飲みたい」
コンビニにはレモンティーとミルクティーがあるが、
ストレートティーは売っていない。
何が許せないかというと、他に
アップルティーとストロベリーティーは売っていることだ。
なんだそれは。
そんな反則なものを置く余裕があるのなら、ストレートティーも置いてくれ。
反則ってなんなんだ。だが、基準はストレートティーだろう。
なんたって、“ストレート”だ。“ノーマル”の同義語じゃないか。
(そうなのか?適当だ)
「どうしても紅茶には棚を二列しか割けなくて…
涙を飲んで、ストレートティーは外しました」
というならまだしも、四列もある。それなのに外すとはどういうことか。
しかも、コーヒーはあんなに種類がある。
お茶にもかなりのスペースを取っている。
などと思いながら会社に来たが、ここにもそれは無かった。
ミルクティーとレモンティーはあるけれど、それは無かった。
“紅茶ぐらい、自分で入れろ”という発想の前に
“ミルクティーのミルクとティーを分離させる方法”
などを考えてしまった自分をいったいどうしてくれるのか。
否。
私はアイスのストレートティーを今すぐ飲みたいのだ。
自分で作って冷やしている時間はもはや一刻もない。
*** *** ***
詩が書きたい
時々、とてつもなく詩が書きたくなる。
やっぱり私は字を書いて生きていくのだろう。
なんだろう。
今日はとても喉が渇く。もう緑茶でもなんでもいい。
あ。
“とても”という言葉は“とてつもなく”の
略なのかも知れない。
そうだと面白いので、辞書は引かないでおこう。
きっと違うだろうけど。
*** *** ***
昨日は結局、新居を構えた友達の家に長居して三人でくっちゃべる。
くっちゃべると言っても、実際に喋っているのは私ともう一人だけだ。
私はいつも通りのふてぶてしさで、ポンポンと喋る。
後から思うと、やりきった感すら漂う。
二人とも、もう何十回もご飯なんか一緒に食べてるような間柄で
今さら緊張もなにもあったもんじゃないのだが、私の手は震えている。
あぁ…やばい。
ご飯といえば。
私は人と一緒にご飯を食べるのは苦手だ。とりあえず緊張する。
(そうじゃない人や、そうじゃない時もあるけれど)。
極端な話、相手が男なら一緒にご飯なんか食べるより、
SEXでもするほうが余程気楽だ。ご飯ほどの緊張は無いと思われる。
相手が女でも同じかも知れないが、それはイヤだ。趣味じゃない。
なんか話がズレている。私の感覚もズレている。
普通に喋って、馬鹿なことを言ったり笑ったりして、
その時間は確かに楽しくて、別に無理してるとかいう感覚ではなくて。
家に帰って、彼氏はまだ帰っていなくて、一人なのを確認して。
堰を切ったように泣き出す。メガネに無意味な水が溜まる。
友達に電話する。一時間ほど付き合ってもらう。限定される。
「どうしたの?」としつこく尋ねるような人ではダメだのだ。
泣くからには必ず何か理由があるはずだ、と思っている種類の人では。
理由はない。わからない。
ただ“心がしんどい”というだけの感覚を知っている人でないと。
彼氏は理由を尋ねる。
「ない」とか「わからない」と言うとしつこくは訊かないが
その感覚を納得しているわけではないので、
「(どうして僕には話してくれないんだ)」と思っているだろう。
不用意に傷付けたり寂しい思いをさせたくはない。
彼氏が帰ってくるまでには泣きやもう。
しんどいです。
「私の存在価値って?」とか「生きてる意味って?」とか
そんな崇高なことを考えるほどの気力もありません。
ひたすらしんどいだけです。
チクショウ。早く戻ってくれ、私。
二十四時間、仕事ならいいのに。
04月21日(月)
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