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かなしいうわさ
by 石井
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■140
間が空くこと限りなし。



イルリメ /鴎インザハウス
Yo La Tengo /Summer Sun
UA /空の小屋
Faust /So Far
Blur /Thnk Tank
Milton Nascimento /Music For Sunday Lovers
Macy Gray /the trouble with being myself
Prefuse 73 /One Word Extinguisher
Flaming Lips /Fight Test
Ben Harper /Diamonds on the inside
Phish /Story of The Ghost
Trey Anastasio /Plasma
大瀧詠一 /恋するふたり
Billy Bragg & Wilco /Mermaid Avenue Volume.2
Rahsaan Roland Kirk /Compliments Of the Mysterious Phantom
Blue Herb /未来は僕等の手の中
Clash /Westway to the World (DVD)



 俺の知る限り、いまの音楽家のなかで、目をつぶって全力疾走してるのはイルリメさんだけだと思う。あとECDか。凄い凄すぎる。凄すぎてあんまり聴けないんだけど。 こういう音楽こそパンクと言(以下略)  自身の手によるダブ盤は、更に更に濃ゆくて頭痛くなってくる、ほんまよう聴けんわ。今年一番の激作。

 ヨラテンゴ、熱気をぐぐっと内に秘めた一種のジャズ。近作のなかでは一番地味だけど、一番好み。そうそう、夏の太陽ってこんなぐあいにしれっとしてるよね。

 今やすっかりうたのおねえさん「ううあ」のライブ盤。 UAのライブにはあまり良い印象が無いんだが、これは凄まじい。神秘的とかそういうんじゃなくて、もう単純にかっこいい。 フジロックでもこのメンバー、この空気で演ってくれたら、ビョークさえ超えるかも。内容同じならDVD買えば良かったよ!

 ファウストは初体験。難解か?難解なのか?と大層気構えて聴いたものの、どんどんどんどんと単調なハンマービート、拍子抜けな程メロディアスな歌、ギターがギュルキュルちゅるると鳴り、なぜかビューと嵐が吹きすさぶ、そして下手糞なハーモニカがプワワー、な、一曲目の気持ち良さに導かれてそのままラストまで。才能があるというより(いや、あるに決まってるんだが)、適当にやりたい放題やったセッションが奇跡的にまとまってしまったという感じ。でもドラッギーな臭いが全然しないのが新鮮。おもしろ!他のアルバムも聴きたくなった。

 ブリャー(C増井修)の新作。ぜんぜん地味。でもブラーのなかでは一番好きだし一番聴くだろう。このやたらとしっくりくる感じはなんなんだろう? 飾りっけはないけどすごく気持ちいい素材のシャツのように心地いい。いまのブラーはどういうライブするんだろう? サマソニ行こうかな...

 ミルトン・ナシメントの初期ベスト。選曲申し分なし。もう何があっても聴くべき。宝物でしょう! 実はめちゃくちゃプログレッシヴな音楽である。 .....でも、何なんだ、このタイトルとジャケットは、やめてくれよ。「カフェアプレミディ」みたいに、日曜日の小粋なBGMで消費されることを望んでいるようなかっこ悪さ。パッケージが中身をスポイルしている悲しい例。吐き気がする。 もうこれは、あれだ、CDRにコピーして売っぱらうことにするよ。

 メイシーの姉御、歌い上げてるなぁ。絶好調だ。スカっとする。スライ・ストーンを思い起こしたりする。

 プレフューズはしっかりしたインストヒップホップをやっていて意外。本人がもうウンザリだと言っている「ヴォーカル・チョップ」(ラップや歌をカットアップしまくる手法)が控えめなこのアルバムは俺には正直食い足りなかった。プレフューズが文系ノリなのにとってもファンクしてる(していた)のは、あのヴォーカルチョップ故と俺は思っているので... 俺は良くないリスナーですね。 フジに出るんだけど、ライブおもしろいのかどうか、微妙な気がする。

 フレミングリップス、未発表曲をあつめたお得盤。でもその未発表がいまいち、かな。カイリー・ミノーグのカバーはライブで聴いたときはすっげー良かったんだけど、この音源ではそうでもない。


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05月23日(金)
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