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かなしいうわさ
by 石井
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■フジロック感想文 3日目 その2
友人とメシを喰いながら、アヴァロンでyaeさんや黄金の手を観る。yaeさんは加藤登紀子の娘さん。思ったとおりオーガニックなノリ。土は大切ですよ!とかそういう。安易なオーガニックにゃ辟易してしまうへそ曲がりな俺だが、曲がったへそをピンとまっすぐ立たせるような楽曲、声、演奏の良さ。痺れた。人力ドラムンベースみたいな曲が沁みたなぁ、あれは12インチ切るべき。午前4時のフロアに大音量で流れるべき。
黄金の手は、ヴォーカルの女子があまりにもあまりにも可愛すぎる(;´Д`)ということのみが頭に残っております。
迷いながらも、ふらりとバトルズへ。
Battles
すごい人だかり! ああ、数年前小さなハコで観たのが夢のよう。つうかまさか本人達もこんなに歓待されるとは思ってもみなかったんじゃないかな。でも、みんな大丈夫?この人ら相当変拍子よ?ぜんっぜんアンダーグランすよ!?と勝手に心配。しかしそれは全くの杞憂で、しっかりと盛り上がっていた。良かった良かった。
俺的には、とにかく冒頭の初期の頃の3曲にビリビリとシビレタ!ボインボインとしなるギターやキーボードが、それぞれ勝手なビートに乗って頭でっかちな変拍子でふらふらと絡まっていく、そしてそれらの真ん中を、ズダダダダダダダダダガシャボカシャーンドゴボゴスカズーンと刻んでいく御柱のよなドラム。うーん、インディ系のうらなり君が繰り出すダンス音楽としてはこれが最高かも。ヘッド・ミュージックのくせにバキバキに踊れるってんだから。
しかし、4曲目以降、WARPから出した日和ったアルバムからの曲になった途端、変態度がガタッと落ち、気分が醒める。やっぱソウルフラワーだよねえ、とそそくさ移動。
小走りでヘブンに辿り着く。
多くのお客さん。やっぱり、フジのソウルフラワーは特別だって思っている人たちが集っている。いつでも来い!最後の最後にMAXまで楽しんでやるぜ!という客の波動がビンビン伝わる。これまた、いい雰囲気だ。
ソウル抜きなら看板に偽り有りだぜ
中川がギャーと叫べば
オラオラと盛り上がるアホ達。
同じアホなら踊らにゃ損損。
選曲はけっこう地味目だった。フジに出る度に「お前ら普段のライブなんで来いへんねん?(笑)」とかMCしてる中川、ある意味諦めて、普段どおりのライブにしようと考えたのかも。おれ的には大満足でした。「満月の夕」は既にクラシックなんだね。
客が熱烈に盛り上がっている様を見るのも実に楽しかった。
久々にヒデ坊が参加。でもまぁ、別に出ても出なくてもどちらでもいいですわ。
そのままオレンジコートへ移動。
きのう大層感動した、フェルミン・ムグルザ。今年はこれで〆るぜ。
FERMIN MUGURUZA
もともとFishboneが出る枠だったが、Fishboneの急な出演キャンセルによって、フェルミンにお鉢が廻ってきた。これが結果的に大正解。フェルミンの、もう怒りを表現できる音楽ならジャンルとか関係なく何でも喰らっちゃうからな!的ごった煮サウンドで、ドカンドカン盛り上がる。
2年ぶりくらいにモッシュ地帯に分け入りピョンピョンと跳ねた。フジの最後だってのに最奥地に残ってやがるアホどもと心交わりながら跳ねることができて本当によかった。祭りのハイライト、ってとこか。
この後、ジョナサン@クリスタルパレスは混みすぎていて外まきにチラリと眺めた後、ルーキーステージでのサイプレス上野とロベルト吉野でパーリーUPして、〆。サ上とロ吉のおかげで今年のフジもパーッと終わることができた。
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09月05日(水)
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