ID:73064
かなしいうわさ
by 石井
[559375hit]
■フジロック感想文 (その2)
で、その前にワールドレストランで食事。さっき喰ったけど、ちゃんと旨いものも食べたいからのでお目当てのパエリアを求めて徘徊。パエリアの屋台が見つからなかったので、クイーンシーバのプレートを喰う。辛くて、まあまあ旨い。椅子に座って喰っていると、既にレッドマーキーでライブを開始しているThe Fiery Furnacesの音がガレージーなラケンロールで中々よさげな感じで聴こえてきた。ひやかしに覗く。パティ・スミスみたいな女の子が、パティ・スミスみたいな歌い方で、ペヨペヨした可愛いらしいギターポップの上でガレージを歌う、という変なバンド。何をやりたいのか全然わからん...が、楽しく観れた。ドラムの男子がはっちゃけていて良いね。スクールオブロックの主人公みたいなノリでどったんばったん。いえーいえー。こういう、まず単独公演では観ないだろう変なバンドに出会えるのもフジならではだなぁ。楽しいなぁ。最後の曲がメロディアスで感情が入ってる感じでなかなか良かった。
で、グリーンに戻ってJamaica All Starsを観る。バンドは一寸へろへろな感じで、「とりあえず集まればメイクマネーできるべか」てなノリは否めなかった、が、それでもなお、和やかで力強い音楽。すばらしいね、底力が違うね。ボーカルはジャスティン・ハインズ。地味だけど良いアルバムを残している(最近アルバムが再発されたので是非)。まぁまぁ好きなボーカリスト。後の人は全然知らない。知らないけど、パーカッションの盲目の人が滅茶苦茶良い声だった。ジャスティンの声も衰えを知らず伸びやかで良かったんだけど、パーカスの人のホレスアンディ系のハイトーンなボーカルの素晴らしさには負けたな。あーもう、なんて、なんていい声なんだ。たまらない。彼の声はまるで苗場の山々に溶けていくみたいにフワーッと伸びていった。途中何度か雨が途切れて、晴れ間がのぞく。彼の歌う歌が丁度サビに入るところとかで、パァァァッと晴れ渡り、陽が会場に降り注いだりするわけだよ、ああ、もう、そりゃあ、ぶわっと気持ちが開けっぴろげになって、ワーッと手を挙げながら涙が落ちたりもするでしょ!!
その後アルマゲドン・タイムとかいろいろカバーをやってサクッと終了。良かった!
その後、グリーン後方のタープへ戻って寝る。この日は夜中にギャズのロッキンブルーーーズがあるので寝不足を解消したかったし、他に観たいものもない。タープで寝て、Frandz Ferdinandoあたりで起きてヘコヘコ踊って目を醒まして、そのままBen Harperをのんびり観る予定だったのだ。寝ながら次のThe Jimi Hendrix Experienceを聴く。期待はしてなかったけど、これが予想以上にダメダメ。リズム隊がガッタガタで、ジミヘン役の人もギターは上手いけど、上手いだけ、歌ヘタ、音は無駄にでかくて寝ていられない。良い演奏なら気持ちよくウトウトできるんだけど、ダメな音ではウトウトもできない。ああもう移動移動。フジロックで観るもんない時は奥の方のステージへ行く。名前も聞いたことないようなアーティストのライブで思わぬ発見をすることができるし、つまんなくても逃げる場所や寝転がる場所もたくさんあるからだ。何か面白そうなものやってないかなとパンフ見てみたら、一番奥地でやるフラメンコのおっさん達のツラが良過ぎ。→ツラ ああこれはきっとちんこまるだし系だな!と思いテレテレと歩いて一番奥地のオレンジステージへ。去年旨かったチキンカレーを喰ってやっぱりうめえなぁと思っているとおっさん達が出てきた
08月04日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る