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by k
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■GRAPEVINE tour 2011@渋谷AX
強風。たわわな桜は重たく揺れる。
大変に忙しい一週間でありました
普段ではありえない筋肉痛を感じるほどの疲労
おかしいよね、座り仕事でこの腕の痛み。

ばっさりと思い切って職場をあとにし渋谷
危うく赤坂に向かいそうになるのはご愛嬌。

ひっさびさのAX。ここって桜の木があったのね。
花をつけるまで意外に気がつかない桜あるある。
さくっとビールいきながらフロアにて再会
よくぞご無事で。

初日横浜からおよそ一ヶ月。
思えばライブというものに来るのも、あれ以来。
アルバムを再度聴きこむこともなく
買っていたツアーパンフを読み込むこともなく本日。

さらりと拍手の中メンバー登場
東京のお客さん前に詰めることもなく
だったけど、わりと見え易い位置で安心した。

始まりはSilverado !!
やっぱりコレだよ!しっくりくるじゃない。
真昼始まりだった横浜のモヤが早くも晴れるような思い
もうThis townの間奏でもギターの掛け合いが
無邪気な笑い声のようにさえ聴こえて幸せな気持ち。

セットリスト、本当にすばらしい構成だった。
静かな滑り出しから少しずつトーンを変えて
どっぷりとした深みへ落し込んだかと思えば
風の吹くような爽快さまで感じさせてくれる
その落差はまるでグラデーションのようで
気持ちを読まれているかのように自然に移ろっていく。

横浜での私は、間違いなく落ちていた。
うだつの上がらない平坦で途方もない毎日に、
音楽に非日常の逃げ場を求めはじめていた自分に、
変わらない日常を強く突きつけてきた彼らを
受け止めきることができなくて立ち尽くすだけだった。

この一ヶ月で、変わってしまった。
私自身は被害を受けたわけではないけれど
毎日はただただ平坦にあるものではなくなってしまった。

でも、今日もここに私の日常はあった。
変わらない日常で、在り続けることの強さがここに。

Virusからの流れは初日と同じだったけど
全然違うように聴こえたなあ
まさにここだけは異郷っていう世界だった
SanctuaryからGRAVEYARDへ繋ぐところは
ほんっとうに鳥肌がたった。
なんなんだあれは!あんな技があるのか!と。
技っていうか音がぴったり合ってるだけなんだけど。
ヒトリでハンカチ引きちぎるところだったよ。力みすぎて。

社会情勢や平和を歌うのが音楽の役目じゃない
まして反社会を叫ぶのだけがロックンロールじゃない
変わらない日常を歌う、こんなロックンロールもある。
揺らぐ世界の上に立ち続ける彼らの踏んばりに、敬服する思い。
MCでも一言も震災のことには触れなかった。
喋ることないわ、って客をガン見するだけの時間もあったくらい。
それはそれで笑えたんだけど。

アンコールで、モウチョットキキタイカネー!
あ。忘れてたこのネタ。新作のお気に入りフレーズだった。
Darlin' from hellたまらんですねー
ラストまさかのニアラズ!爆笑。この曲大好き。
最後にこんな笑えると思ってなくて余計うれしかった。

いやあ。スッキリ。
表に出ると、重たそうに枝いっぱいの花をつけた桜に
ケータイを向けて撮ってる人がたくさんいた。春だ。

ツアーはあともう少し。
金戸さんのウッドベース的なものやら
亀井先生のソロ、タナカのブルースハープ、アニキのモロコシ
などなどおもしろ見せ場もたくさんあるから
最後は見逃さずきっちり楽しまないことには。

それまで、達者でな。

<GRAPEVINE tour 2011@渋谷AX>
1.Silverado
2.This town
3.Suffer The Child
4.ミランダ(Miranda warning)
5.ピカロ
6.Afterwards
7.冥王星
8.おそれ
9.Dry November
10.411
11.風の歌
12.夏の逆襲
13.ランチェロ'58
14.Neo Burlesque
15.Virus
16.Sancutuary
17.GRAVEYARD
18.真昼の子供たち

E1.Darlin' from hell
E2.指先
E3.R&Rニアラズ
04月08日(金)
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