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えすぱっ子
by ひかる。
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■旧正月企画 「マルチロールを考える」
〜 時代の流れが“分業化”へと進んでいることは間違いない。だがその一方で、選手個々に求められる戦術的役割は実に多様化している。だからこそ、マルチロール、つまり複数のポジションをこなす柔軟性があるか否かで、選手の活躍の場は大きく変化するのだ。〜(ワーツドサッカーダイジェスト159号より)
そんなパクリ企画(笑)。最近、少しずつ変わりつつあるとはいえ、伝統的に少数主義を採るエスパルスユースでは、下級生で才能のある選手を、本来のポジションとは違う位置で起用することが多かった。また、試合中に戦術を変化させたいときにも、駒が少ないため、選手交代ではなく、ポジションチェンジで対応せざるを得ない。そのため、他のクラブや高校に比べ、数多くのマルチロールな選手を生み出してきた。市原ユースには負けるけど。
一方、本当に資質の高い選手は、1年生の内から、競争もなく簡単に定位置を奪ってしまい、3年間(6年間)同じポジションで終わることもある。その傾向は、先輩の層の薄かった、初期の選手に多い。
何はともあれ、以下から実際に、選手を個別に見て行こう。スペシャリストからユーティチティーまで、ズラリと揃っている。ポジション適性は、ユースで標準的に採用されている中盤フラットの4−4−2と、トップで長く使われてきた3−4−1−2の2つのシステムで考えてみたい。記号の意味は、◎=本来の能力を発揮できる、○=十分の適性あり、△=まずまずの適性あり、×=プレー経験あり。言うまでもないことだが、所詮は筆者の自己満足な主観評価なので、あまり信頼しすぎないように。
【 スペシャリスト 】
MR指数14 池田昇平 (2期:22歳) CB
筆者の数字では、最低となったのが、池田昇平。最低の数字、とは即ち、スペシャリストということでもある。池田の何がスペシャルかと問われれば、何と言っても相手FWを封じることだろう。助走なしでの空中戦(ノーステップジャンプ)の強さを称されるように、抜群の運動能力を誇る。他の役割、展開力とかカバーリングとかは、ユースの時には谷川・佐野裕、トップでは森岡、世代別代表は羽田や阿部に任せれば良い。と言いつつ、密かにボランチや右SBの経験もあったりする。
MR指数14 阿部文一朗 (6期:18歳) FW
池田と並んで最低の数字となったのが、今年昇格する阿部。トップに呼ばれた際、何度か右ウィング的なポジションで使われた程度で、一貫してFWとして使われてきた。昨年の春先に、ポストで周囲を使うプレーを多用すると、「自分で得点できるのに、わざわざゴールに背を向ける必要はない」と修正されるなど、それは徹底されている。ユースヤクザの中では、突破力を生かしてサイドプレーヤーの適性も試すべき、との声もあったが、果たして今後、どうなることか。
MR指数17 杉山浩太 (5期:19歳) ボランチ・トップ下
Jrユース時代は、到底考えられなかったボランチというポジションが、いつの間にか、生まれついてのポジションのようにハマっている浩太。その頃は、FWの方が、余程可能性があると思われていたものだ。パスの出し手としては、傑出したセンスと独特のリズムを持つ一方で、受け手としては、逆にそれが邪魔して周囲と噛み合わないことが多い。その天才を愛でる指導者は多いものの、起用法に悩まされる選手である。
MR指数17 篠田悠輔 (8期:16歳) FW
予め断っておくが、悠輔の場合はエスパニョールでの2年半を知らないので、その間にFW以外のポジションも試されているのかもしれない。清水ユースでは、FWと右MFでのプレーを見たことがあるが、そのスタイルはFW以外の何物でもなかった。とにかく、ゴールを決めることに特化されており(基礎技術はしっかりしてるけど)、そのための騙し合いや緩急の付け方は、お手の物。逆に、一瞬の油断で試合を決めてしまう後ろのポジションでは、絶対に認められないプレーだろう。
【 スペシャリスト±α 】
MR指数18 日高琢磨 (4期:20歳) 右MF・右WB
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02月02日(月)
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