ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■SBS国際ユースサッカー 最終日
02年8月14日 藤枝総合運動公園サッカー場
 SBS国際ユースサッカー 最終日

●静岡高校生選抜−U-19パラグアイ代表
▼布陣

−−−−−−−−−大道・清商−−−山本・藤東−−−−−−−−−

−岡田・藤東−−−−−−−−−−−−−−−−−−−牧野・静学−

−−−−−−−−−船谷・磐田−−−杉山・清水−−−−−−−−−

−小林・藤東−−−太田・浜名−−−高山・清水−−−河井・藤東−

−−−−−−−−−−−−−清野・藤東−−−−−−−−−−−−−

失点後、高山を中央スイーパーの太田・小林のストッパーで3バックに移行、MFも牧野を左に河合を右、中央をトレスボランチ気味に浩太・船谷・岡村で組んだ。

交代:後半18分:大道→矢野・浜名、22分:船谷→谷澤・静学、32分:高山→松下・静学、
     34分:山本→阿部・清水


▼試合展開
立ち上がりこそ牧野のFKから太田のヘッドがバーを叩く場面があった静岡だったが、徐々にスピードある展開でパラグアイが流れを掴む。前半12分、右スローインからMFバルトが中央突破、ポストで下がったFWアバロスを高山が前に出て潰そうとしたが交わされ、バルドがリターンを受けると、アバロスは中央に寄った静岡DFを見切り、右45度に動いてパスを受け、先制点を奪う。0−1。
これで静岡は高山を余らせる3バック、岡田をやや後方に残す3ボランチへと変更。だが流れはむしろ悪化。15分、高山の縦パスを読んでハーフライン付近の船谷から奪うと、僅か3タッチで繋ぎ、FWダンテ・ロペスのシュートは、左ポスト内側。23分、ダンテ・ロペスが高山の安直な切り返しを奪って抜け出すと、誰よりも早くゴール前に走り込んだアバロスに折り返し、加点する。0−2。
それでも32分、静岡は船谷のアウトに掛けたスルーパスに大道が左に流れながら受けると、折り返しを山本が左足で豪快に決め、追いすがる。1−2。

後半、パラグアイはキックの精度の悪いGKを交代。が、交代したGKも直後のゴールキックを大道にプレゼントしてしまうなど、とてもチラベルトの国とは思えないプレーで観衆を沸かせる(2回目のゴールキックが真っ直ぐ飛んで、観衆からは盛大な拍手)。
25分、谷澤の突破で得たFKを、浩太が直接狙うが、GKが好セーブ。その直後の26分、自陣左サイドから50M程の大きな縦パスに真っ先に反応したアバロスが独走、三たびゴールを奪いハットトリック達成し、大会通算6得点目。1−3。
しかし、36分、交代の準備ができていたMFドス・サントスが、遅延行為で退場。退場自体は納得できる判定だが、試合を通して静岡寄りの審判であり、苛立ちがあったのだろう。

守勢に回ったパラグアイだが、37分、阿部の奪ったボールを取り返すと、スルーパスをカットに行った小林が空振り、1対1から中央に折り返し、フリーのアバロスがゴールにパスするが、慎重過ぎてGK清野にセーブされる。ジーコ効果?すると39分、浩太の40M程の縦パスに阿部が反応し、スローインを得る。右から河合のロングスローを矢野が頭で競り勝つと、阿部が右足ボレーで丁寧に合わせた。2−3。
終了直前、小林が頭で繋いだボールを、浩太が右足アウトサイドボレーでロビングを上げ、阿部と谷澤が競り勝ち、矢野がシュートに行くが、DFに当たりCK。牧野の右CKを、阿部が頭で叩きつけるが、GKが素晴らしいセービング。チラベルト監督(あのチラベルトの実兄とか)率いるパラグアイが、優勝を飾った。

静岡高校生選抜 2−3 U-19パラグアイ代表


▼選手寸評
○高山 純一 清水エスパルスユース・3年(17歳)
疲労のせいか、序盤から精彩を欠く動き。
失点後に3バックに移行すると、跳ね返しに長けた小林・太田がかなり中に絞り、高山は機動力を期待されて、余ってスイーパーの役割を求められていたようだ。しかし、高山の機を捉えて動く判断力は、あくまで積極的に前に出る能動的なもの。余った高山は、役割を自分で限定してしまい、課題の消極性が輪を掛けて酷くなり、特に安易な切り返しを奪われて喫した2失点目以降は、殆ど試合から消えてしまった。

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08月14日(水)
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