ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■トップ:ナビスコ杯総括 + クラブ選手権 静岡県予選 ホンダFC戦
○ナビスコ杯総括
今年のGWは、太田と村松の追っかけをしてました(笑)。
初戦のF東京戦、リーグ戦同様にボランチの展開から両翼を高い位置で勝負させる戦術で戦いましたが、ボランチがボールを落ち着かせることができないまま、完敗。以後、ゼムノビッチ監督は修正を施し、両翼を10M程度下げ、中盤をトレスボランチ気味に並べ、2人の攻撃的MFを軸とする戦術に変更したという印象があります。
▼平松康平(1期生)出場時間:540分 [1980.04.19生、22歳]
フル出場。1戦目は左右アウトサイドで、他は上がり目のボランチ。今後のリーグでも十分に通用するだけの、ボランチへの適性を示したと思います。
何より、武器であるドリブルが有効活用できていたのが大きい。トップ下やFWでの平松は、ユース同様にドリブルシュートを狙ってましたが、これは相当の実力差がない限り、PA手前で複数に囲まれて潰されます。アウトサイドのポジションでは、縦に抜けてのセンタリングに不満が残ります。
しかし、ボランチで中盤の底でボールを受けた場合、数人で潰しに来る場面は少ないので、一人のマークをいなせば大きく視野が大きく広がります。こうして、「持ち過ぎ」という悪癖が「キープ力」という美点に変換されてました。また、惜しみない運動量で、下がって受けて相手のフォアプレスからの避難所になったり、澤登が前線に飛び出した時は、2列目(トップ下)に動き、攻撃に厚みを加えました。
私は、平松の適性はアウトサイドだと考えていました。平松の技術は高いですが、自ら持って崩すことに持ち味のある選手で、例えば杉山浩太(高3)のようなスペースを感じられるセンスがないため、司令塔には向いてないと思います。ただ、アウトサイドの選手としては、得点に直結するような自分のパターンを持っている高木純平や太田圭輔と異なり、平松は「ドリブルのためのドリブル」になっている部分が気になってました。
しかし、ナビスコで見せた運動量を武器にすれば、フィジカルの弱さを補って、伊東に代われるようなセントラルMFとして、可能性があるのではないかと思います。
▼谷川 烈(1期生)出場時間: 90分 [1980.04.25生、22歳]
谷川は、やや残念な結果に終わりました。局面での守備は悪くなかったですが、トップ下がサイドに流れて空けたスペースをボランチが利用できないと、清水の攻撃は成り立ちません。ボールを受ける前の、相手を外すウェーブの動きや、周囲を確認する首の動きに乏しく、パスを受けてから組み立てるので、どうしても判断が遅くなります。動きの質と量の両面で不満が残りました。
ロスタイムも諦めずにアップを続けるなど、その姿勢は素晴らしいのですが。
ペリマンのような、リスク回避で遅攻を中心に組み立てる監督でない限り、谷川のボランチは、今後も厳しいものがあると思います。森岡の代役を大榎が務めている現状を考えると、やはりリベロを考えるべきかと。盛んにコーチングをする選手であり、ユースにも渡邊優希(高3)や高柳亮太(高2)といった候補がいますが、身長や積極性の面で、谷川が一頭地を抜くものがあるでしょう。無論、今後4バックに移行したり、菊地直哉の獲得といった可能性もあるわけですが。
▼池田昇平(2期生)出場時間:540分 [1981.04.27生、21歳]
レギュラーの風格。フル出場。空中戦でも地上戦でも、1対1では負けない強さ・速さ・高さを見せました。
仲の良い同期の太田が前に入り、巧みなコンビネーションから攻め上がる場面も。セットプレーでは惜しいシュートも放ってます。
レギュラーになったのは今年からですが、既に地歩を固めたと言えそうです。ユースでは高山純一(高3)という有望株が挙げられますが、判断と技術に長け、前に出てカットを狙う高山と、跳ね返し能力に長じた池田は、良い補完関係を築きそうです。大人しい高山に対し、池田はユースではラインコントロールも担当してましたし。
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05月12日(日)
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