ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
[1244445hit]
■今年度的清水エスパルスユース 2002年度版
−−−−−−−−−−−阿部2−−−−−−−−−−−
−−−−−大瀧2−− 杉山浩3 −−仁科3−−−−−
(杉山拓3)
−−−−−−−−枝村1−−−渡邊3−−−−−−−−
(森安2)
−−篠田2−−−高山3−−−天野3−− 杉山拓3 −
(高柳2) (天野3)
−−−−−−−−−−−山本2−−−−−−−−−−−
名前の横は学年。
中日本ユーススーパーリーグのパンフレットに、行徳監督によるものと思われる「予想布陣」が掲載されており、それによるとレアルなど今年のスペインで多く採用され、杉山茂樹氏大絶賛の4−2−3−1に取り組む模様。監督の予想なのだから、ほぼ、それに沿う形になるだろう(笑)。ただ、枝村と大瀧の位置を上のように入れ替えた方が、より機能すると思われる。
これと、ゼムノビッチ氏が総監督に就任以来導入された、フラット3ラインの4−4−2の伝統芸と、併用していくようだ。今年の3年・2年生は、Jrユースから流出せず多く残っており、Jrユースでも4−4−2(但し中盤は菱形)を採用していたため、違和感なく対応できるだろう。
▼前線
特徴的なのは前方の布陣。4−2−3−1は、4−4−2の亜流ではなく、4−3−3の亜流と評される。即ち、2列目は両サイドがやや前目で、中央は下がり目でゲームを作ることになる。
清水の場合、阿部(2年:01年U16選抜、02年二種登録)の1トップの下に、杉山浩太(3年:主将、02年二種登録、02年U19代表候補)を置く形だが、これを西澤−森島のような縦に並んだ2トップ(4−4−1−1)のように捉えると、失敗するだろう。阿部はマークを外す動きは下手で、幅広く左右に動いてスペースでフリーで受けるより、中央で強靱なフィジカルでマークに競り勝つのを得手にしている。一方、浩太は総じて能力は高いが、得点への最短距離を瞬時に見極める、独特の戦術眼こそが最大の魅力であり、あくまで「司令塔」。浩太に阿部のボールを拾う役割を負わせ、また浩太の視点に対して受け手が阿部だけでは彼の特性を制限してしまう。
従来の清水のアウトサイダーは、太田や日高など単独突破力が期待されていた。だが今年は、阿部の落としたボールを拾い、浩太のパスに反応すべく、周囲のスペースと呼吸を把握する判断力が、第一に求められる。この点から言えば、一人は仁科(3年:02年二種登録)で確定。敵味方に対して適正な距離を保つ判断力と、出足の速い反応速度には定評がある。一方、4−4−2にして仁科が2トップに入った場合、ライトサイダーは意外に駒が少なく、山本真希(中3:01年U14日本選抜)は、早くも有力な選択肢として、起用されそうだ。
だが、もう一人は難しい。走力自慢のドリブラーである杉山拓也(3年)は、左足の精度に不安は残すが、切れ込む鋭さとドリブルシュートには、シャドーストライカーとしての期待が大きい。しかし、将来有望な攻撃的レフティとして大瀧(2年:01年NT)の育成も考えたい。元来、司令塔型の大瀧だが、使われる立場として思考速度を高めることが、課題となる。この位置には、鈴木(1年:01年NT)や岡村(1年)といった期待の選手も昇格した。2人とも、ドリブル以外の武器は未完成で視野も狭いが、積極性が全面に出る有望株。突破力と積極性が短所とされる枝村(1年:01年U15代表候補、02年二種登録)は、その克服という目的以外の面では、ここで起用する利点はない。他に攻撃的MFは、上埜(1年:静岡選抜)や、途中交代では獅子内(2年:00年NT)・杉崎(1年)が、強引な突破による単独打開能力が期待できる。
阿部と浩太の代役は厳しい。司令塔としては大瀧・枝村が考えられるが、潰されて速攻の起点とされる危険が高い。阿部の代役となる大型FWは見受けられず、仁科・拓也や、小柄ながら強さと速さを持つ獅子内などを2トップで組み、動き回って前線を刺激させる戦術変更が必要だろう。
▼中盤
[5]続きを読む
03月01日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る