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えすぱっ子
by ひかる。
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■プリンス東海 静岡学園戦+ほか
こうなるともう、流れは一方的に静学に。清水は戦い方を変えるか戸惑い、中途半端に攻め気を出しては、カウンターで簡単に数的同数・不利を許してしまう。30分、青木のミドルはGK風間がキャッチ。実は静学、後半の初シュート。直後、4対3の数的不利は、左に開いた林内 (20番) がオフサイド。36分、足を攣った池田がピッチ外に出て8人 VS 11人なっていた時間帯、谷野投入を待たずに真希が右サイドをドリブルで突破しようとするが、井出?に奪われる最悪の結果。またも4対3の数的不利でトップ下の狩野からのスルーパスを、抜け出した木場 (11番) に桑卓の手が掛かり、転倒、PK。しかし、藤枝東戦・磐田戦とPKで得点している狩野のキックを、GK風間が右に飛んで魂のストップ! 3年生の意地を見せる。
このあたりから清水も落ち着きを取り戻し、4−2−1−1のバランスを保ってゾーン別にカバー。枝村と悠輔が活きる展開ではなくなってしまったが、彼らと谷野がコースを切りつつ4枚のDFで跳ね返す意識を徹底する。42分には逆に谷野のスルーパスから枝村が静学の右サイドを抉り、クロス。石垣がDFと競り合ってボールがこぼれたところ、悠輔が粘って反転してシュートまで持ち込んだが、至近距離まで詰めていたGK高田が跳ね返す。その直後、右に流れた青木の入れたクサビに対し、林内 (20番) がPA内で半身で受けると、DFの枚数が足りない清水はマークに付けきれず、反転して抜け出す余裕を与えてしまった。3−1。 (筆者は得点を20番=林内と記録したが、各紙報道によると木場とのこと)
だが、これで清水は守りの戦術を強化。1枚前線に残していた石垣を最終ラインに戻し、5−2−1でひたすら跳ね返す。静学は一方のサイドだけで攻める小さな展開が多く、ましてゴール前では常時混戦状態になってしまい、数的不利の穴を広げられなかった。最後に47分、スローインから静学・清水の放ったミドルは大きく枠を外し、万事休す。3分のロスタイムを凌ぎきり、終わってみれば磐田以外の相手に無敗で、清水がプリンス東海2位通過を決めた。
静岡学園 清水エスパルス
8(3) シュート 6(4) ◎枝村、×石垣、◎真希、◎真希、×真希、○枝村
5(2) 右クロス 4(1) ×小泉、×小泉、×枝村、○枝村
3(0) 左クロス 1(1) ○真希
0(0) 右側CK 1(0) ×真司
3(0) 左側CK 1(1) ○池田
1(−) 犯OS 1(−) ・石垣
10(4) ファウル 11(2) ・枝村、・桑卓、・小泉、×村越、・桑卓、・小泉、・美臣、・池田、×桑卓、・枝村
・真希
▼試合結果
清水エスパルスユース 3−1 静岡学園高校
得点:後半03分:清水・枝村 匠馬 ※シュートリバウンド
後半10分:清水・山本 真希 (石垣 勝矢・スルーパス)
後半12分:清水・山本 真希 (高野 美臣・クサビのパス)
後半42分:静学・木場 正義 (青木 亮太・クサビのパス) ※各紙報道による
警告:前半11分:清水・村越 大三 (反スポーツ的行為)
前半37分:清水・佐野 克彦 (反スポーツ的行為)
前半39分:清水・高野 美臣 (ラフプレー)
後半21分:清水・小泉 慶治 (異議?)
後半26分:清水・小泉 慶治 (距離不足)
後半29分:清水・高野 美臣 (ラフプレー)
退場:後半26分:清水・小泉 慶治 (警告2回)
後半29分:清水・高野 美臣 (警告2回)
▼選手寸評
[私撰MVP]
●山本 真希 (2年・FW→右SH→右SB→右WB)
怪物。新たに2点を加え、大会通算8得点でチーム得点王となった。枝村がチームの中心ならば、真希はチームという枠の外にいる存在。規格外の運動量と突破力と正確かつ強いキックで、攻守に強引に貢献した。なにしろ、新潟のU-18代表からとんぼ返りしてきた選手が、後半40分過ぎに逆サイドと連動して攻め上がろうとするのだから、恐れ入る。
[私撰MIP]
●池田 康彦 (1年・CH→左SH)
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07月17日(土)
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