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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 予選リーグ 柏レイソル戦(H)
1分に菅沼単独突破、4分に桜井単独突破、5分に菅沼の突破から最後は桜井が、いずれもスピードに乗ってマークを引き剥がしつつシュートを放つが、GK・枠外・GKと点は入らない。その後、互いに中盤を省略した速攻の潰し合いを経過し、13分。森安のファウルで、中央やや左から25MのFK。船山のシュートは壁と前田の腕を越えるが、クロスバーに救われる。15分には、村越のファウルでFKの際に、柏のクイックリスタートが壁に当たると、やり直しの上に雄也の遅延行為とされて、警告。20分、ポストに入った悠輔が後ろから足を引っ掛けられながら、ファウルの笛すら吹かれないなど、意味不明の判定に会場はヒートアップする。
しかし、時間を経過させたい柏にとっては、それで良かった。ますます単調になる清水の攻撃を、人数を掛けた精力的なプレスで丹念に潰していく。柏もFWの突破力に頼る単調な攻撃すら、徐々に走力が落ちて好機に繋がらなくなってきたが、交代で場を繋ぎつつ、見所のないまま、時計の針を残り15分まで進めることに成功。その時、真希のクサビに戻りながらポストに入った大瀧を、石川が背後から押し倒し、清水にFKが与えられていた。角度は中央やや右、距離は25M。ボールには大瀧と真希、その時、スッと枝村がPA右角の位置にフリーで移動するが、2人は、というより大瀧は、敢えてそれを無視。大瀧は自信を持って、左足で魔法を振るう。壁の右側を低く抜けたボールが鋭く落ち、ギリギリでゴール右に突き刺さった。2−3。勢いは、3点差から1点差まで詰め寄った清水のものである。大阪の奇跡の再現なるか?
それまでのダレた展開が嘘のように、ボールが回り出す。2点目の前から徐々に見え隠れしていた柏の疲労が、表面化したせいもあろう。36分、相手FKをGK前田が掴むと、彼の魅力の一つであるロングスローで反撃。左サイドを持ち上がる悠輔を美臣がフォローし、真司とのワンツーで裏に抜けて左クロスは惜しくもGK(美臣の初クロス)。38分、中盤で柳澤のファウルで得たFKを、真希がPA内まで放り込み、阿部が頭で落とすと、森安が右足アウトでテクニカルな20Mミドルを放つが、GK諏訪が落ち着いてキャッチ。
この後、柏は162cmの大峡に代えて、180cmの片寄を投入。石川をボランチに上げて、福地がトップ下に入ったのかな? 正直、展開も筆者も興奮してて、よく覚えてないが、とにかく守備固め。だが、清水の勢いは衰えず、40分、流れた森安の右クロスを真司が折り返すが、これも流れて大瀧がライン直前でスライディングで残す。須賀に奪われたが、中臺へのパスを森安が取り返し、右クロスを阿部が頭でパス、枝村が頭で、恐らくワンツーを狙ったが、長すぎてGK。41分、ノリノリの清水に柏のカウンター炸裂。右から菅沼?の突破から中央で石戸が左に流すと、雄也の横・森安の裏で中臺が完全にフリー。U-16代表の中臺、左60度15Mから試合を決める一撃を放ったが、豪快に「左」へ。今度は清水。42分、遂に出た枝村のスルーパスで、真司が裏に抜けて左クロスという、「これぞ清水ユース」という攻撃にGK諏訪が反応。だがボールをこぼし、阿部が後ろ向きのまま背中で殺到するDFを塞ぎ、小さく戻して大瀧の15Mシュートはライン上でDFがブロック、更に大瀧がスライディングで飛び込むが、これは大瀧のファウルとなる。
44分、左サイドの真司を走らせる長いボールを、安全第一で濱屋は左CKに逃げる。フォローしていた真希が素早くセットすると、一つ早いタイミングでリスタート。流れで左サイドにいたままの真司に渡し、真司は鋭いクロスを送り込んだが、GK諏訪がクリア。だが、クリアは小さく、PA手前で大瀧が拾い、左足インサイドでゴール中央に送り込む。反応したのは前を向いている柏DFの方だが、咄嗟の反応でクリアは引っ掛かっただけ。村越が押し込もうとし、柏DFが体で食い止める混戦も、悠輔がゴール方向を向いたまま、ボールを掴まえる。一斉に柏DFが殺到するが、悠輔はボールを大切に足下に入れたまま体ごと運び、冷静にネットに収めた。3−3。劇的! 前回の対戦から数えて20本目のCKから、とうとうゴールが生まれた。
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11月16日(日)
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