ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■プリンス東海 清水商業高校戦
 青木から柴原への美しいロングスルーパス (柴原が珍しいトラップミス) で攻勢に出たエスパは57分、柴原がドリブルでサイドを縦突破、DFを広げてから戻したボールに今度は杉山が中へ切れ込み、プルバックしたボールをLH佐野傑がダイレクトシュートは枠外。58分に逆転した後も、62分には佐野傑の右クロスがPA内のFW池上へ、DFがクリアに入ったが青木が拾って左に展開、LB稲毛が杉山とのワンツーでサイドを破って入れた左クロスはDFがCKに逃れる。73分、CH深澤慶が左に捌き、稲毛が再び杉山とのワンツーから今度は中に切れ込み、角度のない位置から強烈なシュートを撃ったがGKが弾く。ゴール前にボールが転がったが、FW佐野孝は押し込めず。稲毛、守備では脆さをみせたが、持ち味の前への推進力で汚名返上。決定機を逃した佐野孝も76分、縦パスに反応して左サイドを突進、クロスに柴原がボレーを放ったがGKに阻まれた。
 その後、大榎監督は積極的に選手を投入、緒戦から多くの選手に出場経験を積ませた。ロスタイムには更に新1年生の中原も交代の準備をしていた。競った試合だっただけに、勇気ある決断だったと思う。試合自体はやや清水の攻勢も停滞し、90+1分には相手陣内からのロングフリーキックで平野のヘッドを許す (柴田キャッチ) など、危なげないとは言えなかったが、そのまま2−1で逃げ切った。

 小澤は空中戦に奮闘していた前半から素晴らしかったが、特に真価を発揮したのが後半。盛んに裏を突き、スピードに乗って飛び出してくる平野、池田に対してきっちり体をつける強さと速さを証明した。そして、折を見て鋭いスライディングでボールを刈り取る。平野というよく動く選手に対応しつつ、左サイドまで幅広くカバー、守備範囲も広い。本業の守備以外でも逆転に繋がったフィードのように、狙い澄ました前線へのロングパスで攻撃の起点としても機能していた。
2アシストの池上は、とにかく頑張っていた。味方がボールを持てば誰よりも早く動き出し、適当なロングボールにも空中戦で吉川と競り合い、体を張り、守勢に回れば前からプレスを掛ける。苦しい時間にできることを真面目にこなし、反攻の時まで待ち、耐え、それを導いた。杉山はスタンドからのような高い位置で観戦すると、良さを再確認できる頭の良い選手。敵味方の位置関係を正確に捉え、ポジショニングが良い。この日は青木が前に上がっていた時にカウンターを食らった時や、逆サイドから上手く展開された時などに、中に絞ってカバー、相手にバイタルエリアを使わせない守備が光った。

04月19日(土)
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