ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 ガンバ大阪戦 (H)
 青木はJrユース時代、バイタルエリアに鎮座し、向かってくる相手を待ち構えてボールを奪うや、早い判断でロングフィードを一気に前線に供給するのが役割だった。だが、山田や荒井といった掃除屋が相方にいないこの試合、青木は自ら動いて奪いにいき、運び、繋ぎに入ることまで求められた。更にゴール前に飛び出しやサイドの大外を回るなど、戦術上のおどりの動きも見せる。同時に強い体で相手を遮り、確かなテクニックで足下へとボールを抑え、時にはダイレクトで大きく展開する、そうした青木の長所は変わらず。70分過ぎから明らかにバテたが、戦術的素養を豊かに磨き上げた姿を見せてくれた。
 昨年の対戦でも中学生ながら出場した長島だが、ループで決められたり、ニアを抜かれたり、強いシュートに前へ弾いて詰められたり、苦い経験を舐めさせられた。この日はシュート反応、クロスに対する空中戦、スルーパスへの飛び出し、キック精度と、あらゆるプレーを高いレベルでこなし、成長を証明。とりわけ69分の足でのシュートストップは圧巻だった。CB両名も粘り強い対応で、PA内に侵入する相手に仕事させず。共に守備エリアが広く、中央の守備の堅さに手を焼いて、サイドから斜めに侵入してくるガンバにも、機敏に対応していた。奪ってからの展開も冷静で、波状攻撃を受けないようにパスを処理していた。CBの展開力の方が安心できるとは、情けない話だが…。
 小澤は出場停止だったが、長島・山崎・青木という昨年のJrユースの堅守を支えた選手が、順調に成長してユースの基盤になりつつある。それだけに、中盤から先の停滞がもどかしい。前田・池上・西澤・望月恭・望月卓といった2年生は、一昨年のJrユースの主力中の主力。その時はガンバにこそ2敗したが、全国で横浜M・大分を下し、一定の結果を出した。少なくとも、この日ほどの差はなかったはず。もう一度自分を見つめ直して、奮起してほしい。

09月02日(日)
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