ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■JY: クラブ選手権 全国大会 京都サンガ戦
●選手寸評 (身体情報他は大会パンフレットのとおり ※エスパルス公式HPから不変)
01:井出 裕也 GK 92.07.15 172/68 6試合437分間出場
 172cmとGKとしては小柄な井出だが、高さに課題を抱えることは殆どなかった。空間把握能力に長け、ボールの落下地点に機敏に移動することで身長の不利をカバー。その能力は立体空間以上に平面空間で発揮され、相手の長いパスが通るのを未然に防いでいた。また、キャッチング技術の安定感は特筆もので、更にキャッチしてからのキックは精度・判断共に一流、しばしば攻撃の起点として機能した。課題を感じたのは、むしろ横の動き。速いボールを逆サイドに撃たれた時に腕が届ききれない時があり、狭い角度をファーに抜かれての失点が散見された。

02:浅見 優喜 DF 92.10.01 180/59 2試合 23分間出場
 SB起用では攻撃参加、CBでも相手の前に出てのクリアに積極性を示し、足の速さを証明していた。

03:石原 崇兆 FW 92.11.17 162/51 6試合423分間出場1アシスト
 チームの勝敗の鍵を握った石原。前からタックルを仕掛ける田代に連動して幅広く動き、こぼれたボールを拾って確実に次へ展開する、重要な役割を担っていた。更にそれ以外の役割まで果たした試合…、元FWらしいドリブルでボールを前に運んだり、小兵ながら機敏に相手の懐に潜り込んでボールを奪ったりした試合では、大勝を収めている。逆に石原のところでボールを奪えなかった試合では、否応なく苦戦を強いられた。田代から独立してなお、石原が重要な役割を完遂できるかが、冬への宿題だろう。

04:遠藤 聖也 MF 92.04.29 171/55 6試合324分間出場2ゴール1アシスト
 4-3-3と中盤の薄い清水にあって、遠藤は横幅広く前線からプレスを掛け、最も汗をかいていた。いざボールを奪うと、他のFW同様にスピードを活かして裏を狙うわけだが、遠藤にしか果たせなかった役割にポストプレーがある。前からボールを奪えなくなったとき、遠藤が長身 (登録は171cmだが、175cmはありそう) を活かしてキープし、追い越す味方にパスを落とせるかが、厳しい試合の勝敗を分けた。浦和戦ではMVPの働き。一方、ボックス内で強引に、しかし正確かつ強力なシュートを撃つ点では物足りなさも残り、今後経験を積んで、よりFWらしく成長することを期待したい。

05:荻 祐也  DF 92.11.05 178/69 6試合450分間出場
 フル出場。大会当初は相手のカウンターに対してずるずる下がるような対応が多く、低調だったが、相手が強くなるにつれて調子も上向きに。どうも楽な展開に集中力を切らす癖があるようだが、逆に言えば集中力が高まる相手には安定したプレーを見せる。空中戦の強さ、特にヘディングの飛距離については言うまでもないが、大型DFの印象に違ってスピードがあり、ドリブルを挑む相手にも正面からきちんと対応していた。また、そのロングキックで攻撃の起点にもなっており、声で味方を鼓舞するなど、実はプレー幅が広い。

06:小野田史也 MF 92.06.28 173/63 2試合 44分間出場
 2試合ともFWで出場。パス回しで絡む回数は少なかったが、フィジカルの強さを活かし、ボックス内での存在感があった。

07:片井 寛喜 DF 92.07.27 171/60 6試合416分間出場
 対人守備に強さを発揮。相手の体と自分の体の間にボールがある状況の下では、どのように仕掛けられようが、抜きに掛かる相手の体を確実にブロック、はね除けてしまう。高さも速さも水準以上。守備面の安定さに比べると攻撃面では目立たなかったが、ここぞの場面ではセットプレーでの高さや、1対1で前に向かう速さで貢献した。だが、なまじ競り合いに強い分、相手が1対1を避けてスペースに飛び出したとき、遅れて体で止めてしまうことがあり、それが不幸にも大事な準決勝…京都戦のPKへの伏線に繋がっていた。

08:村上 舞人 MF 93.05.30 160/51 3試合100分間出場
 開幕戦は緊張が見られ、ややパスのタイミングが拙速に過ぎる時もあったが、よく前に動いて顔を出し、テンポ良くパスを散らしてリズムをつくっていた。要所を捉えてボールも人も動かすセンスの良さと、判断の速さはさすが。


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08月18日(土)
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