ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
[1244769hit]

■プリンス東海 磐田東高校戦
 この得点が決定的だった。早々に先制し、逆転された後もすぐに追いついた磐田東は「勝てるかも」「勝点奪えるかも」と序盤から相当飛ばしていた。前半から試合が中断するたびに、多くの選手が給水に集まった。2点差に開いたことで精神的に切れてしまい、14分、15分に連続して最終ラインでそれぞれ佐野諒、長沢にボールを奪われる。これは共に長沢のボール処理ミスに救われたが、17分に桑原彬が奪うと長沢が前に繋げ、再度受けた桑原彬がヒールで右に流して長沢のループ、クロスバー直撃。21分、相手パスを岩本がアンティシペーションで前に出てカット、そのまま持ち上がってスルーパスで長沢がGKと1対1。が、長沢は併走する山崎竜に横パスを送る弱気な選択をしてしまい、DFにクリアされてしまう。これを見て、行徳監督はエースを大会初出場の藤牧と交代、ベンチに呼んで指導していた。

 26分、磐田東はバックパスを受けたGKのキックを山崎竜がカット、DF1枚かわしてシュートにいくが、GKに弾かれる。それを藤牧が詰めるが、ボールが足につかない。27分、するすると持ち上がったLB小出が、滝戸のFKと左右反転した位置からシュータリング、同じように風に乗ってGKの頭上を越えるが、バー直撃。再び藤牧が詰めるが、再びシュートミス。三重県菰野中出身の藤牧、恐らくは自身最多の観客が見守る試合で、緊張を隠せないか。磐田東もこの流れを何とか変えようと、選手交代とシステムチェンジを繰り返し、最終的に西岡・本間・吉崎といったタレントを前線に集める。だが、トラップやパスのズレを補ってきた運動量の衰えはどうにもならない。時折訪れるカウンターのチャンスは佐野克のスピードに阻まれ、一方の清水はスペースを得て、桑原卓がシザースパスで魅せるなど思いのままにプレーしていた。
 44分、スローインから滝戸の右クロスに駆け込む藤牧、の背後に併走していた桑原卓が、左足アウトサイドボレーでゴール左に叩き込む。5−2。46分 (ロスタイム)、小出が持ち上がって切れ込む気配を見せると、空けた左スペースに佐野諒が斜めに飛び出す。小出のパスをヒールで落としたが、そこに味方はおらず、DFクリア。が、ボールは桑原卓が伸ばした足を弾いてPA手前に転がり、それを拾った藤牧が左に小さく持ち出してミドル、ゴール右に決まって、6−2。藤牧は最近封印気味のマルキーニョスに代わって、前方宙返りを見せる。これで吹っ切れたか、47分 (ロスタイム) に滝戸のサイドチェンジを受けてCB木下からファウルを誘うと、ほぼ中央やや左から滝戸が直接狙ったFKがバー直撃、それを頭でよいしょと詰めて、7−2。藤牧、こちらも封印したカズに代わって、サンバのリズムで似非カズダンスを披露 (笑)。

 試合はこれで終了。前半の試合運びのまずさは気になるが、得失点差で+5を稼ぎ、同勝点のグランパスを得失点差で2上回って、高円宮杯出場権を獲得圏内の2位で1巡目を終えることができた。試合自体も下級生が活躍し、結果を残すなど好材料も多かった。大会はこれで1ヶ月間中断。他チームに比べて明らかに完成度で劣るだけに、この中断期間は重要だ。課題は明白。5試合9失点は、上を狙うには厳しい数字だ。そのうち4点をセットプレーから失い、前後半開始から・終了までの10分間 (計40分) に6失点するなど、失点パターンもはっきりしているだけに、対処の方法はいくらでもあるだろう。180cm台が3人いながら40回のCKからの得点がないなど、15点を奪った攻撃面でも改善の余地は大きい。

磐田東高      清水エスパルスユース
1(1) シュート 14(9) ○竜男、◎長沢、◎滝戸、×長沢、×長沢、○滝戸、○竜男、○小出、×克彦、×竜男
               ◎桑卓、◎藤牧、×滝戸、◎藤牧
3(1) 右クロス 11(3) ×竜男、◎小泉、×滝戸、×桑彬、○滝戸、×滝戸、×渥美、×滝戸、×渥美、×渥美
               ◎滝戸
0(0) 左クロス 5(2) ×小出、×小出、○佐諒、×小出、○桑卓
0(0) 右側CK 2(2) ○滝戸、○滝戸
0(0) 左側CK 2(0) ×滝戸、×滝戸
0(−)  犯OS  1(−) ・小泉
5(1) ファウル 1(0) ・克彦



[5]続きを読む

05月06日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る