ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■データ集 2005年度
 他ではFW町田が、サイドに流れるスタイルを自分のものにしつつある。神田・佐野諒のキック精度も注目。佐野諒はトップ下を任されていただけに、このキック精度を活かして、もっと広範に動いて起点をつくる仕事をしたい。対象から外した選手では、谷野・山本の成功率の高さが目立つ。アシスト率が高かったことの、裏付けだろう。
 全体として昨年よりはクロスの絶対数は増えたものの、サイド攻撃重視の頃に比べると少なめ。前半戦は3-5-2を採用したこと、終盤戦はサイド以外の攻撃パターンを増やしていったことが、その背景にありそうだ。相手に入れられたクロスの数も多めだが、成功率は高くなく、村越が抜けた穴を石垣らが埋めていたことが分かる。ボールを支配された試合も少なくなかったが、ゴール中央を強固に守り、むしろ相手のクロスを誘っていた。


▼反則・警告
[90分間あたりファウル数] 清水累計:12.6、相手累計:13.5
1.町田 ( 2.58)、2.八木 ( 2.41)、3.長沢 ( 1.82)、4.岩本 ( 1.70)、5.竜男 ( 1.33)、6.柴田 ( 1.26)
…15.桑彬 ( 0.72)、16.池田 ( 0.53)、17.前田・晃太 ( 0.00)

[90分間あたり警告数] 清水累計:1.11、相手累計:0.97
1.八木 (0.302)、2.岩本 (0.213)、3.石垣 (0.195)、4.高野 (0.131)、5.長沢 (0.107)、6.桑卓 (0.102)
…12.竜男・渥美・佐諒・神田・桑彬・池田・前田 (0.00)

[反則に対する警告確率 (=警告÷反則)] 清水累計:8.8%、相手累計:7.2%
1.石垣 (23.5%)、2.高野 (13.3%)、3.八木・岩本 (12.5%)、5.克彦 (11.8%)、6.小泉 ( 9.5%)

 昨年と大きく違うのが、後ろの選手の反則が減ったこと。高野などはSBからCHへとより激しいポジションに移りながら、90分あたり反則数は1.88→0.98と激減した。フィジカルを前面に出したプレーが魅力の石垣と佐野克も、共に0.83。警告数・率に表れたとおり、3人とも激しいプレーが時に危険を誘引することもあったが、全体としてはフェアプレーを心がけていたように思う。そんな中で、岩本は1.70と守備陣で相対的に高くなっており、今後、正当な激しさを習得する必要があるだろう。
 逆に反則数が増えた攻撃陣だが、FW陣は警告数が少なく、アグレッシブにいった結果のオフェンスファウルだと評価したい。小泉・八木の両翼は警告でも目立つが、結構強気な小泉はともかく、八木は意外。この2人はスピードがあるだけに、無理してスライディングタックルに行ったのが狙いがずれ、警告を受けてるのではと想像する。出場時間が短いので偏りがあるかもしれないが、篠田は反則3.66、警告0.73、警告率20%と、二部門の首位。結局、3年間であまり警告や反則の数は減らなかったのだが、これがスペイン基準なのだろうか?
 以上からわかるとおり、チームトータルで反則・警告共にここ3年で最低水準に。相手の数も、同じく最低水準となった。フェアプレーを心がければ、相手もフェアプレーで返してくれるということか。そういえば一昨年はあれほど怪我に苦しんだのに、昨年は主力に大きな怪我が出なかった。


[90分間あたりに犯したオフサイド数] 清水累計:4.55、相手累計:1.16
1.竜男 ( 2.00)、2.長沢 ( 1.50)、3.町田 ( 1.34)、4.桑卓 ( 0.76)、5.八木 ( 0.75)、6.渥美 ( 0.52)

 裏を積極的に狙っていると評価もできるが、動きに工夫がないという課題も意味するオフサイド数。上位3人は、2年生FW陣が占めた。トップは昨年出場時間が短く、対象外だった山崎竜。遮二無二ゴールに向かうのが、良くも悪くも彼のスタイルである。長沢は、昨年とほぼ同水準。彼は背の高さからポストプレーヤーと言われがちだが、裏を狙う動きも多い。3位に3.19→1.34と、昨年から半減以下となった町田。サイドに流れて起点になるなど、動きに変化が出てきた。その後はサイドプレーヤーが続くが、90分間あたり1を切っており、飛び抜けた数字ではない。
 奪ったオフサイドの数は、昨年 (1.62) をも下回る1.16。これはもう、志向する戦術の問題だろう。逆に言えば、引いて守っても跳ね返せる屈強なDFがいたからこそ、堅守速攻の戦術を採用できたのだろう。


▼得点の形・失点の形

   得点          失点

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03月31日(金)
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