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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 決勝トーナメント 展望
 対する清水は今年、天皇杯四強監督である行徳氏が再任。氏はトップ経験を元に、足下で止めて足下へ蹴る基礎技術と、攻守で1対1に負けないことを求めた。ユース年代では、適当にスペースに蹴り込んでミスを誘ったり、逆に相手に持たせてミスが出るのを待ってボールを奪ったりするが、実はとても有効なのだが、それと一線を画した格好だ。秋口から4-4-2に取り組んでいるが、守備重視の3-5-2を採用する可能性もある。4-4-2の場合、左SHに好調の八木を起用するものと思われるが、一時怪我で離脱していた岩本を最終ラインに入れることも考えられる。その場合は、佐野克が左SBに回り、桑原卓が一列上がる。GKに前田、右SBに桑原彬の選択もあるが、ほかはほぼ不動だろう。
 空中王者石垣と長身俊足の佐野克の静岡選抜コンビがチームの礎。181cm岩本は勿論、桑原卓・渥美も競り合いに強いが、スピードと技術のある鈴木勇には警戒が必要だろう。中盤はユースの伊東輝悦・柴田と、闘争心溢れる高野の3年生二人組。仙台は前線からの守備が徹底されたチームであり、ここでより頑張れた方が主導権を握るだろう。
 左が八木であれ桑原卓であれ、4-4-2であれ3-5-2であれ、清水の仕掛人が右の小泉であることに変わりはない。対面する仙台の山崎も攻撃的な選手なので、ここの引っ張り合いが勝敗を分ける。FWはすっかりエースの風格が出てきた長沢に、彼のベストパートナーとして名乗りを上げてきた町田。仙台の185cm佐藤豪と清水の189cm長沢、どちらが前線で起点となり、点を決められるか。サブに控える篠田も、横浜FC戦24分間ハットトリックで調子に乗る。MFが点を獲るチームではないだけに、FW陣には一層の奮起が求めたい。

 アウェイで、しかも寒さの厳しい東北での試合ということもあり、環境は厳しい。行徳監督は2年前の天皇杯で12月の仙台を経験しているが、選手ははじめてだろう。2年前のエスペランサいわきもそうだが、昨年の青森山田高、3年前の仙台育英高と苦杯を嘗めたこともあり、東北勢のレベルは上がっている。選手が一番分かっていることとは思うが、心して緒戦に臨んでもらいたい。

12月02日(金)
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