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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 横浜F・マリノス戦 (H)
 試合が慌ただしくなる中、清水は5分のFKのチャンスにクイックリスタートを選択しながら、桑原卓のオフサイドでむざむざ無駄にしてしまい、長沢が「落ち着こう!」と声を掛ける。そう、リードしている方が一緒になって展開を速める必要はないのだ。気持ちを切り替えた清水が、いつもどおりのサイドを使うサッカーを繰り広げるようになった10分、左に開いてボールを受けたハーフナーがターンから石垣を縦に突破して左クロス。これはGK山崎晃がパンチングでPA外に弾くが、幸田が走り込む。しかし、小泉が背中でシュートをブロックし、左CKへ。富井のキックは再びGK山崎晃がパンチングでPA外に弾くが、幸田が今度は左に叩く。富井の速いグラウンダーのクロスが、DFに当たってコースが変わる。GK山崎晃、ライン上でボールを手で押さえたが、迫り来た佐藤が無理に押し込み、1−1。同点。

 同点に追いつかれた清水だが、一度落としたギアをシフトアップできず、勢いに乗る横浜に出足で劣るようになる。こういう場合に有効なのが選手交代だが、相変わらず最短距離でゴールに迫る横浜に対して守備の方は崩されていないので、大幅に組織を変えるのを躊躇したのか、19分に山崎竜、27分に篠田と前を入れ替えるに留まった。ただ、2人とも連携面で課題を残し、攻撃が単発で終わりがちになる。攻める横浜は、19分にハーフナーが競ったボールを山岸が頭で裏に押し出し、ハーフナーが飛び出してシュートは上。22分、PA内でハーフナーのプルプッシュからターンシュートも枠上。24分、奈良輪に対して八木がファウル、右サイド高い位置から富井のFKをハーフナーの裏で斉藤のヘッドは枠右。でも、マリノスサポーターは「マイク」コール (笑)。どうでもいいが、マリサポは「マイク」と「陽介」コールばかりなので、他の選手がちょっと可哀想だった。
 守勢の清水は26分、佐野克のサイドチェンジから渥美の右クロスのクリアで左CKを得ると、八木の速く低いキックをニアで長沢が突っ込むが合わず、更にファーに抜けたボールに石垣がフリーで駆け込むが、後一歩追いつかない。横浜は32分、田代の50M対角線フィードで幸田がPA右に抜け出たが、シュートは上に外れる。このあたりから、前線の篠田の活発な動きで、前のスペースに高野や桑原卓が飛び出せるようになり、また横浜にファウルが増え始め、拮抗した状況に。すると42分、左SH山崎竜が戻したボールを内寄りで受けた桑原卓が、寄せてきた右OH木村の股を抜いて斜め前にパスを入れるが、その先に山岸がいた痛恨のミス。縦パスを受けた富井のスルーパスに、抜け出たのは斉藤。GK山崎晃が一呼吸早く前に出たかに見えたが、PKを恐れたか一瞬の逡巡。先に追いついた斉藤が中途半端な位置の山崎晃の肩越しにゴールを決め、1−2。

 連続逆転負けはご免だと、清水は攻めの圧力を増すが、横浜の前線から体を張った守備の前に攻め倦む。そして、ロスタイムも2分経過、と、ここまで安定したセービングをしてきた秋元が驚愕のゴールキックミス。FW篠田がカットし、小さく左の長沢に叩くと自らは藤川の右外に回る。長沢は体を寄せるCB佐藤と競り合いつつ、GK秋元をよく見てラストショット。左足で放ったシュートは、GKのリズムを外した見た目以上に難しいシュートだったが、GK秋元も体勢を倒して足で食い止め、何とか自作自演に終止符。そして、次は高く蹴り上げたゴールキックで試合終了。個々の力では決して負けてたとは思えなかったが、2試合とも同じ結果になるだけの差が確かにそこにはあった。それは体力かもしれないし、精神力でもあるし、経験の差だろうし、戦術の現実性とも言えるだろう。

横浜FM      清水エスパルスユース
9(4) シュート 3(2) ◎長沢、×八木、○長沢
5(1) 右クロス 5(2) ○渥美、○渥美、×高野、×渥美、×高野
3(0) 左クロス 4(0) ×町田、×八木、×克彦、×克彦
0(0) 右側CK 1(0) ×高野
1(0) 左側CK 2(0) ×八木、△篠田
1(−)  犯OS  6(−) ・桑卓、・八木、・長沢、・長沢、・渥美、・竜男
7(2) ファウル 4(1) ×石垣、・町田、・柴田、・八木


▼試合結果

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11月13日(日)
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