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えすぱっ子
by ひかる。
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■練習試合 U-15日本代表候補戦
 攻めるのは代表。24分、クリアを右SB水沼がダイレクトで凄まじいミドル、GK山崎晃がディフレクト。26分、石垣のクリアが弱く、オフサイド崩れで抜け出した柿谷が右の角度のないところからシュート、GK山崎晃キャッチ。27分、中央の柿谷が斜めに入れた浮き球のスルーパスに新が単身抜け出て、フリーでPA内右からシュート、これもGK山崎晃が立ちはだかった。更に30分、代表のゴールキックに八木と柿谷が競り合うが頭上を越え、拾ったのは右に開いた右OH齋藤。中央に返したボールに柿谷が走り込むが、八木がついていない。佐野克のカバーも間に合わず、飛び出したGK山崎晃の裏へ柿谷からのラストパス。新が無人のゴールにボールを送り出したが、石垣が奇跡のカバー、ゴールを割らせなかった。
 ピンチの後にはチャンスあり。32分、中盤で一人気を吐く高野が中央突破、マークを引き寄せてから右に大きくパス、何故かそこに流れていた八木が折り返す。長沢が頭で落としたボールに篠田が突っ込むが、あと少し間に合わない。33分、代表、サイドチェンジをカットした佐野克、完全に油断して背後から突っ込んできた齋藤にボールを奪われる。PA右角のやや内側の直前で、後ろから手を掛けて引き倒したが、練習試合でなければ一発退場だろう。壁は4枚。が、ニアの壁の頭上にゴールは見えていた。ボールを落とすまでもなく、FKを蹴った山浦にそこに一直線で叩き込まれ、遂に代表が突き放した。2−3。

 36分、篠田がCB岡本に対して上手く倒れ、PA左角から更に20Mほど左斜め後ろの位置でFKをもらう。八木の巻いてゴールに向かう速いボール、ファーの密集地から一番に離れた篠田、頭で叩き落とし、3−3。篠田は投げキッスで声援に応える (笑)。長沢・石垣ら長身選手に気を取られたのか、リードした気の緩みか、代表はえらく散漫な守備だった。
 こうなると流れは清水へ。44分、復帰戦となった右SH谷野のクロスを長沢が落とし、山崎竜がループ気味に狙うが、GKが微かに触れて枠上、右CKへ。谷野のキックはニアで跳ね返されるが、PA手前中央で高野が拾うとシュート性のクサビを入れる。PA右にいた山崎竜が角度のない位置から果敢に狙うも大きく左に外れ、試合終了。内容で完敗した清水は、FWの決定力で最低限の面目を保った。

U-15代表      清水エスパルス
11(9) シュート 8(3) ◎長沢、×長沢、×高野、×竜男、×小泉、◎篠田、○竜男、×竜男
4(1) 右クロス 7(2) ×岩本、×石垣、×渥美、×佐諒、○渥美、×八木、○谷野
7(0) 左クロス 7(2) ×克彦、◎桑卓、×八木、×八木、○八木、×克彦、×高野
2(0) 右側CK 2(0) ×小泉、×谷野
2(0) 左側CK 1(0) ×八木
3(−)  犯OS  1(−) ・篠田
6(2) ファウル 1(1) ×克彦

 一方のU-15日本代表候補。台風接近中の17時開始で非常に涼しく、選手個々のコンディションも良くて、運動量で圧倒したことが最大の勝因だろう。だが、ただ走るのではなく考えて走るチームで、ボール保持者を追い抜いてフリーでボールを受ける動きと、追い抜いた選手に少ないタッチでパスを出す意識が、徹底されていた。守備の際も積極的に前にプレスを掛けてボールを奪い、その勢いでボールは縦に当てて、自らも前のスペースに飛び出る。更に一つ一つのプレーが正確で速く、オートマティズムが徹底されていた。ただ、パス出しに関してはキープできる柿谷が絶対的で、彼をもっと露骨に潰されたらどうかという懸念はある。
 さて、前日のスルガカップでMVPに輝いた前田陽平。今回U-15代表から漏れたのは、前回選出時の怪我とチームの日程の都合もあろうが、この代表で居場所を探すのは大変そうだ。昨年、Jrユース3年に合流した際はシンプルなプレーで杉山和や田村の良さを引き出しており、そうしたプレーができないわけではないが、彼の特長はやはり変態的なまたぎフェイントと鋭いターンで狭いところを抜いていくこと。だが、この代表はパスと飛び出しのスピードでスペースを使って攻略する。このスタイルの違いを埋めるのは、なかなかに難儀である。


▼試合結果
清水エスパルスユース 3−3 U-15日本代表候補

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09月24日(土)
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