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えすぱっ子
by ひかる。
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■プリンス東海 東邦高校戦
9分、岡村・渥美に代えて美臣・谷野を入れたが、これはあまり機能しなかった。2−0という展開で途中投入された選手は、やはり自らも攻撃で結果を出したいものだが、前半から鋭い突破を見せる相手7番・10番は継続して健在、その応対を求められ、なかなか前に出ることができなかった。それがなくても、試合途中に最終ラインをいじくるのは難しいもの。14分 (相手から見て右) 、16分 (右) 、19分 (左) と、交代選手が試合の流れと周囲との連携を掴む前に、PA横のスペースでファウルを犯し、FKを与えるピンチを迎える。更に14分には美臣がセットされたボールを蹴って、19分には一也がリスタートの際に9.15M内に侵入してボールをブロックして、それぞれ警告をもらってしまう。FK自体はGK風間が問題なくクリアしたが、嫌な雰囲気が漂う。
(14分の場面では、ファーの石垣の裏で2番が頭を合わせたが、さすがにゴール方向へとボールは飛ばず)
21分には、一也に代えて怪我明けの小泉を投入。そんな時間帯での一瞬の隙からだった。
左サイドのスローインからの展開。PA手前10M程で後ろ向きに立ち、ポストに入った町田が自らの背後にスルーパス。左から走り込んできた真司が右足トラップから、斜めにドリブルするスピードを落とさないまま、左足シュート。ダービーでの太田のような、力を抜いたシュートが綺麗な軌跡を描き、ゴールファーサイドに吸い込まれた。3−0。
29分、町田に代えて、これも怪我明けの長沢を投入。格好のターゲットを得た清水は、長沢の足下に入れてサイドに捌くオーソドックスなサッカーを展開する。こうしたサッカーは流動性には欠けるが、清水側の守備ブロックがズレることがなく、変な奪われ方をしても人数を揃えて守ることが出来る。そうした中、左に流れた真希から長沢の足下にクサビ、長沢は後ろ向きのまま反転しつつ、右に捌いたが、その際に長沢の背中を腕で押した東邦2番のファウルが採られ、PA左角直前5M程の絶好の位置で、直接FKの好機を掴む。ボールをセットした真希、壁を確認して、右足インパクト。最短距離のゴールニア左上角まで一直線に、正確なキックで再び弾丸ライナーを叩き込み、試合に駄目を押した。4−0。
(29分、真希の直接FK。壁の甘い作り方を突いたコントロールショットだが、威力も十分以上)
完全に試合を決めた清水は、長沢のポストから左右中央の裏へと選手を走らせるサッカーを続ける。最終ラインの4枚とボランチの2枚が、適切な距離を保って基本ポジションを忠実にとり、東邦の攻撃をミドル程度しか許さなかった。後半45分の間、巧みに試合を「殺し」、クロージングした清水が、そのまま勝利。プリンス東海前半戦は2勝2分の勝点8と、筆者が大会前「できれば」と言っていたノルマを、無失点のおまけつきでクリアした。あとは、怪我人の帰ってくる後半戦に賭けたい。なお、この試合で警告を受けた石垣は次節、出場停止。村越は帰ってこれるのか、それとも佐野と共に昨年Jrユースの最終ラインが、早くもユースで誕生するのか。
東邦高校 清水エスパルス
6(1) シュート 5(2) ×池田、×町田、×町田、◎真司、◎真希
5(0) 右クロス 3(1) ×一也、○一也、×谷野
1(0) 左クロス 1(1) ○美臣
1(0) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 0(0)
1(−) 犯OS 6(−) ・町田、・町田、・真司、・美臣、・長沢、・桑卓
8(1) ファウル 8(4) ×桑卓、×桑卓、×美臣、×石垣、・真希、・小泉、・池田、・小泉
(試合を終えて整列した選手達。左から池田、桑卓、美臣、岩本、石垣、風間、谷野、小泉、真希、長沢、真司。長沢デカすぎ。遠近狂うよ)
▼試合結果
清水エスパルスユース 4−0 東邦高校
得点:前半43分:清水・山本 真希 (桑原 卓哉・ショートパス)
前半44分:清水・オウンゴール
後半23分:清水・鈴木 真司 (町田 朋弥・スルーパス)
後半32分:清水・山本 真希
警告:前半27分:東邦・03番 (遅延行為)
前半33分:清水・石垣 勝矢 (ラフプレー)
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05月08日(土)
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