ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
[1244581hit]
■プリンス東海 浜名高校戦+JY: 掛川戦 (3年、2年、1年)
まず11分、右から切れ込んだ小泉が後ろに戻し、谷野が再び右に叩いて美臣がクロスを入れると、PA内ファーで岡村がダイレクトで折り返すが、DFクリア。続けて17分、桑卓の縦フィードを長沢がダイレクトで裏に落とし、走り込んだ真司が更に前へパス、そして岡村が左サイドを抉る。上げた左クロスはファーに流れるが、美臣がフォローして右クロス、長沢が合わせるも最後はDFにクリアされる。19分にも、谷野の叩いたボールを美臣が右アーリークロスを送り込むと、ゴール直前で真司が頭で合わせたが、僅かに上に外れた。
浜名は中央のスペースを岩本と池田に完全に塞がれ、難度の高いミドルとボレーを放つのみ。その積極性は評価できるが、GK風間を脅かすことはなかった。それでも前半同様、ひたすらPAの横のスペースを狙う攻撃は、そこで奪い返しても清水が素早い展開を仕掛けられないという点で、ボディーブローのような効果があった (昔、同じようなコンセプトのJ1監督が、清水 (と柏) にいたなあ)。前半、枝村のカバーに縦横無尽の働きを見せた池田の疲労もあって、自陣PAの横から前線までの長い距離を繋げなくなり、徐々に清水も攻撃を創れなくなっていく。
最後の15分間は、0−0というスコアが一定の緊張感を与えていたのみで、試合内容としては実に凡庸なものであった。まだ無茶でもシュートを撃とうという意識があった浜名の方が、見られる内容だっただろうか。清水の方は、43分に岡村のダイアゴナルフィードでサイドを突破した小泉が右CKを掴むと、岡村のキックに対してニアで合わせた真司のヘッドが、枠の上に外れた程度。そのまま勝点1ずつを分け合った。
(37分、谷野のファウルで得たFKに中央で合わせようとする浜名選手。9番のヘッドは枠上に)
試合後、枝村が悔しさを滲ませる一方で、浜名の選手は笑顔に包まれたが、どちらかと言えば、このメンバーでよくも清水が勝点1を奪えたものだ。だが、怪我人はすぐには戻ってこない。自ら歩いてピッチから出て、試合後のインタビューも受けていた枝村に大事ないことを祈りたいが、緊急事態に早くも去年のJrユース選手が主力になりそうな勢いである。
浜名高 清水エスパルス
9(2) シュート 2(0) ×真司、×真司
2(1) 右クロス 4(3) ○美臣、○美臣、○美臣、×美臣
4(0) 左クロス 5(0) ×岡村、×岡村、×岡村、×佐野、×谷野
1(0) 右側CK 1(1) ○岡村
0(0) 左側CK 1(0) ×池田
1(−) 犯OS 1(−) ・岡村
7(0) ファウル 8(1) ・谷野、・池田、・池田、・長沢、・池田、×谷野、・小泉、・岡村
(試合後、落胆の色を隠せない清水イレブン。しかし、1年生主体のメンバーでも高校生の当たりに怯まなかった)
▼試合結果
清水エスパルスユース 0−0 浜名高校
警告:前半24分:浜名・04番 (ラフプレー)
後半08分:浜名・09番 (反スポーツ的行為)
後半28分:清水・長沢 駿 (ラフプレー)
後半39分:浜名・18番 (ラフプレー)
後半42分:清水・岡村総一郎(ラフプレー)
▼選手寸評
[私撰MVP]
●岩本大 (1年・CB)
新高校生になって半月で、守備の要となった。そのコーチングと自らのポジショニングでラインを巧みに操り、清水フェスで出血大サービスしていた裏のスペースを与えず。自らも空中戦で及第点、地上戦では数々のドリブル阻止とシュートブロックを記録。攻めては、得意のダイレクトロングフィードも健在だった。
[私撰MIP]
●高野美臣 (2年・右SB)
冷静な判断と熱い闘争心を併せ持つ彼だが、今日は的確なポジショニングが光った。空中戦最強・石垣は盛んに前に出てエアバトルを繰り返したが、そのこぼれ球を岩本と共にフォロー。攻めては来てほしいタイミングで攻撃参加しては、精妙なクロスで決定機を演出した。
●池田康彦 (1年・CH)
[5]続きを読む
04月17日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る