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えすぱっ子
by ひかる。
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■高円宮杯 東福岡高校戦
決めるべき時に決めないと、相手に決められるというのも、サッカーの道理。43分、香川が奪われたボールを砂田がフォロー、ハーフライン付近から一気にPA右角まで攻め上がり、強引に突破を仕掛けるが、粘る清水DFに引っ掛かり、ボールだけが前に転がる。しかし、ワントップの角が受けて突破を続行、10Mもない至近距離、だが角度は殆ど無かったが、ならばと上に角度を付けたシュート。それは海人のニアを抜けて豪快にゴールの「天井」に突き刺さり、東福岡が先制する。0−1。
清水も44分、大瀧が相手の懐に体を入れて奪うと、相手を背負った状態からヒールスルーパス。シンクロ率100%の阿部が受けて返すと、再び大瀧。だが、当たり損ねて枠を捉えられない。
ロスタイムは殆どなく、前半終了。このチーム状態では、1点差も重い。
(前半30分頃、スローインから清水の攻撃。1トップを残して全員が戻っている東福岡に対し、速攻でもないのに清水の攻め手は僅か4人。これでは勝負にならない)
東福岡 清水エスパルス
12(6) シュート 7(2) ×大瀧、○真希、×枝村、○真司、×枝村、×真司、×大瀧
5(2) 右クロス 2(1) ×柴田、○柴田
8(3) 左クロス 3(2) ×大瀧、○篠田、○大瀧
1(1) 右側CK 2(0) ×大瀧、×大瀧
1(1) 左側CK 0(0)
0(−) 犯OS 1(−) 真司
3(−) ファウル 9(−) 阿部、??、柴田、??、阿部、村越、阿部、阿部、森安
[後半]
後半は清水がキーを入れ直す。追う展開となって、体力の残量を考えずに第三の動きを徹底。第四、第五まである普段のサッカーからは物足りないが、それでも随分と持ち直す。また、守備面でサイドに張る左右サイドMFをキッチリと両SBが付き、「ヒガシらしい」攻撃を停滞させることに成功する。1トップの下のスペース(バイタルエリア)は両ボランチが見ることになる。
試合に目を移すと、開始直後、センターサークルから村越のFKを、低い弾道に合わせて阿部がバックヘッド。前に出ていたGK坂本がキャッチするが、機先を制す。すると1分、中盤中央で真司がスライディングタックルで奪取。一瞬、周囲がボールを見失う間があり、真司が両足の間に挟んでいたボールをポンと叩くと、横で枝村が受けてドリブル開始。虚を突いて一気に中央を持ち上がり、右に叩くと立ち上がって追い掛けていた真司へ。真司はPA手前、第三の動きの阿部にリターンを返すが、マークの付いていた阿部はこのパスをスルー気味にヒールで軌跡を変えて左に流す。そこに第二の動きの枝村が駆け込み、フリーでシュート。GK坂本、横っ飛びで反応したが、勢いを殺せずに後逸し、シュートはネットに吸い込まれた。1−1。
体力の残る間に逆転したい清水は、サイドの守備から解放された大瀧を軸に攻めた。11分、左で真司と篠田が絡んだ攻撃は跳ね返されるが、真希が奪い返してチェンジサイド。森安がフリーになり、一気に40M近くを攻め上がって、たまらずファウル。PA右角からのFK、大瀧の蹴ったボールは壁×5のニアを抜けて、ゴールの右下隅に突き進むが、GK坂本反応し、こぼしたボールはDFがクリアする。
なおも15分、真希が突破から篠田とのワンツーでPA内に侵入し、大瀧にラストパスを送るが、シュートに威力なくGK。続けて真司のポストから右に流し、柴田の右クロスはDFにクリアされるが、森安が拾って枝村のPA手前からのミドル、しかし枠上に外れる。どちらも決定的な場面で決まらないのは、足腰の疲労で踏ん張りが利かなかったからかもしれない。この間、東福岡の攻撃は新内や香川、角らの散発的な突破に抑えていたが、徐々に魔法の解ける時間は迫っていた。21分、村越のパスを受けた森安が裏に走らせるパスを出し、獅子内が受けて角度のない位置からシュートを放つも上。
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10月05日(日)
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