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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 決勝トーナメント ジェフユナイテッド市原戦
それでも、高山や森安が懸命に裏をカバーし、海人は果敢な飛び出しでフォローしていたが、42分、清水右サイドから斜めに川淵が飛び出す。これはDFがスクリーニングするが、さらに後方から半田が飛び出し、これを森安が進路を塞ぎながら飛び出した海人がクリア。しかし、互いに引っ掛かったようなボールは勢いが弱く、それを拾ったのは市原FW、向後。落ち着いて流し込んだボールは、鋭く反転して飛びついた海人の腕の先を転がり、必死に追い掛ける森安を嘲笑うかのように、絶望的な2点目を記録した。0−2。
その後も、阿部が仁科が枝村が、攻め上がった高山が死力を尽くした突破を図るも、もはやシュートを打つ力も残っていなかった。そのままホイッスル。杉山浩太に率いられた2002年清水エスパルスユースの冒険は、彼不在のまま、それを終えた。守る相手をも打ち破る局面打開能力という課題は、次の世代に解決が委ねられることになる。
市原 清水エスパルス
6(5) シュート 3(1) ×阿部、○拓也、×渡邊
1(0) 右クロス 2(0) ×枝村、×天野
2(0) 左クロス 4(1) ○枝村、×大瀧、×仁科、×枝村
0(0) 左右CK 2(0) ×枝村、×大瀧
98年のナイキプレミアカップ(U-14)大会優勝で華々しくデビューした、「史上最強世代」84年度組。菊地・吉川らの離脱はあったものの、主力6人もがジュニアユースからユースに昇格したのは、エスパルス史上初めて。その後も、その名に恥じぬ活躍を見せ、夏にはクラブユース選手権優勝も達成しました。
勝負の後に待つものは、常に残酷な明暗のコントラスト。堪え切れぬ涙をユニフォームで拭った君たちよ。残念ながら昇格を果たしたのは浩太だけでしたが、清水エスパルスの、そのオレンジのユニフォームを着た6年間が、これからの人生の誇りになることを祈っています。そして人目を恥じず、悔し涙を流し続けた阿部よ。来年は君たちが、今日の日の先輩の無念を晴らしてほしい。来年も応援させて頂きます。
▼試合結果
清水エスパルスユース 0−2 ジェフユナイテッド市原ユース
得点:前半16分:市原・向後寿夫(なし)
後半42分:市原・向後寿夫(なし)
▼選手寸評
山本海人 7.0 失点は共に最初の被決定機を防いだ後のリバウンド。リベロ的にも機能。
天野数士 5.5 序盤小気味良く攻めたが、終盤にスピードで振り回された印象が拭えず。
渡邊優希 5.0 愛媛戦と同様に飛び出す2列目に無策。DFライン統率者として減点。
高山純一 6.0 裏を取られすぎだが、それでも1対1では圧倒的な存在感。空中戦も強力。
森安洋文 6.5 攻撃参加は封印されたが、半田・向後に掻き乱された左サイドで勇戦。
杉山拓也 5.5 天野・仁科と組んで突破を狙うが、先制後に引いた相手を崩すには至らず。
枝村匠馬 6.5 素早い展開力に課題も、中盤の潰し合いで孤軍奮闘。最多クロス数を記録。
大瀧義史 5.0 展開力の段階以前に相手プレスに潰されまくる。判断速度が絶対的に不足。
鈴木真司 4.5 突破は単発で、周囲と呼吸も不足。何より守備で森安に負担を掛けすぎた。
仁科克英 5.5 高い技術で脅威を与えたが、中盤が消えてリンクマンとしての機能不全に。
阿部文一朗 5.0 クロスや裏を狙うボールがなく、得意の形が出ず。単調なポスト役に終始。
上埜健太 --- 一度突破の機会があったが失敗。他は特に見せ場も出ず。
岡村総一郎 --- よく動いていたがボールは回らず。しかし、背が伸びたなぁ。
▼Jユース杯・決勝トーナメント[最終結果]
[1回戦]
12/15 日 13:00 広島 4−0 横河 吉田
12/15 日 13:00 京都 2−2 東京V 東城陽G
(PK戦 3−2)
12/15 日 13:00 横浜M 4−0 塩釜 戸塚G
12/15 日 13:00 浦和 4−0 札幌 東農大浦和G
12/15 日 16:30 G大阪 3−0 愛知 万博
12/15 日 13:00 大分 0−1 F東京 別府実相寺
12/15 日 13:00 清水 2−0 愛媛 三保G
12/15 日 11:00 鹿島 0−4 市原 鹿島G
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12月23日(月)
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