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えすぱっ子
by ひかる。
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■選手紹介 1991年度組
 十分の身長に長い手足、高い瞬発力と、およそGKに求められる素質を生まれ備える。シュートに対する超反応は素晴らしく、Jrユースレベルでは長島と逆サイドにコースが空いた状況でもない限り、必ず弾き落としてみせた (こぼれ球を詰められることはあったが)。足下の技術にも自信があり、鮮やかなダッシュでDFラインの裏を広範囲でカバー。同時に、そのキックは攻撃の起点としても機能する。Jrユース時代には、練習試合にFWで起用され、あろうことが得点まで決めてみせた。その時の無邪気な喜びからも分かるとおり、精神的に明るく、へこたれない。
 一方、なまじ反応が鋭いだけに何でも飛びついてしまい、距離感を誤るきらいがある。クロス・セットプレーだけでなく、単純なロングボールに対しても前に出すぎてしまう (或いはそれを萎縮して出遅れてしまう)。全般に荒削りの部分が多く、冷静な判断やコーチングなど、今後プロに向けて経験を積んでいく必要があるだろう。ちなみに、好きな選手は西部洋平。なるほど、よく似ている。


▼畑 直樹 1991.07.11生 164cm/54kg FW 「ハタ」
 清水FC/清水第八SC (岡小)→清水JY、※クラ選MIP (06年)

 鍋田とは清水第八時代から前線での相棒。しかし、清水FCでは控えであり、エスパルス入団後も149cmと小さな体もあって、レギュラーには遠かった。中2でも鍋田が上級生チームへと抜けた時に代わりに入るような、準レギュラー的存在。体格が徐々に他の選手に近づくにつれ出番を増やしていくが、それでも夏までは櫻井・関口と横一線だった。クラ選全国でも当初、櫻井がレギュラーを務め、畑は準々決勝のガンバ戦が初先発。だが、この試合でバイシクルでゴールを決めると、続く準決勝・決勝も先発して3戦連発、4得点。まんまとMIPを受賞し、そのままチームでもレギュラーを掴んだ。

 不思議な空間把握能力を有し、浮き球の扱いに長けた「天才」。僚友の鍋田・青木とは阿吽の呼吸があり、小柄な体ながら先に落下地点に動き出してヘッド、ボレー、更にバイシクル、果てにはスコーピオンと超絶技術を披露する。巧みなトラップから相手を抜くプレーも得意としており、ヒールリフトもお手の物。しかし、それが彼にとっての標準であり、プレースタイル自体はFWとしてリアルそのもの。ボックス内のチャンスにしっかりシュートを枠に飛ばし、DFの裏への動き出しを欠かさず、下がっては巧みなトラップでポストとなり、中盤とのリンクになる。
 今後どれだけ成長するか分からないが、サイズや運動能力はスポーツ選手としては平凡であり、プロを目指すならば越えねばならない障害である。浮き球のあれほど巧く、強く処理できるのに対し、不思議とドリブルシュートに難を抱えており、せっかく裏に抜けながら1対1を外してしまうことも。この点は好きな選手、田中達也を是非、見習ってほしいものだ。


▼稲毛 拓也 1991.08.02生 174cm/66kg LB
 市原コスモス→柏レイソルU-15、※U-12NTC関東 (03年)

 柏レイソルU-15では夏のクラ戦でLBのレギュラー、冬の高円宮では清水に来ることが決まっていたためか、他の選手に先発を譲ることもあったが、厳しい展開・試合になると代わって出てきていた。状況によってはFWを務めることも。
 背丈はそれほどでもないが、非常に身体能力が高く、体格もがっしりしている。そのため1対1、特に空中戦に強い。スピードがある分、オーバーラップも直線的ながら効果的である。技術の基礎もよく訓練されており、その左足は種類こそ少ないが、とにかくパワフル。エスパルスにはなかなかいないタイプであり、上手く化学反応すると面白い。


▼山田 健太 1991.08.09生 173cm/59kg CH・CB・LH 「ヤマダ」
 焼津JFC/焼津西SSS→清水JY、※U-14NTC・静岡選抜 (06年)、静岡選抜 (05年)

 入団当初はCBやSBで起用されていたが、控え。だが、徐々にCHの位置を自分のものにしていき、中2では不動のレギュラーに成長する。中3では山崎の怪我での離脱や荒井の成長に伴い、CBやSHも務めるプレー幅の広さを見せ、年間を通して活躍した。


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04月02日(火)
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